毎年多くの受験生が合格を目指している名門・上智大学。その入試は私立大学の中でも難関といわれています。
この記事では、上智大学に合格した先輩たちがStudiCoに投稿してくれた、参考書の「使い方レポート」を紹介します。今回は文系科目の英語、世界史・日本史の参考書をピックアップ。先輩たちがどの参考書をどのように使って勉強し、上智大学の合格を勝ち取ったのか見てみましょう!
1. 参考書の「使い方レポート」を活用しよう
たくさんある参考書から「自分にぴったりの1冊」を選ぶことは簡単ではありません。相棒となるような参考書を見つけて有効に活用するためには、事前に情報を集めて十分に吟味する必要があります。
そこで便利なのが、StudiCoに投稿された参考書の「使い方レポート」です。その最大の特徴は「参考書を実際に使用していた人の声が反映されていること」です。
参考書の「総合満足度」や「わかりやすさ・見やすさ・使い勝手」「参考書をどのように使ったか」といった情報だけではなく、「使い始めた時期」や「使用期間」といったデータについても知ることができます。参考書にはそれぞれ「使い始めるのに最適なタイミング」があるので、それを客観的に判断する材料となるでしょう。
また役に立ったと思うレポートがあったら、「Thanks!」ボタンを押しましょう。ユーザーの方々の輪が、上質なレビューを生むモチベーションにつながります!
*StudiCoへの会員登録(無料)で、「大学・学部系統別」から利用に適した参考書検索ができるようになります。自分の志望校に合格した先輩たちが、どの参考書をどのように使って勉強したか知ることができるので、是非検索してみてくださいね!
2. 上智大学に合格した先輩たちの「使い方レポート」セレクション
留学生や帰国子女が多く、グローバルな環境で学ぶことができる上智大学では、英語の学習環境が高いレベルで整っています。そして入試段階でも求められる英語能力は高く、入試問題のレベルも高いと言われています。
上智大学の入試については、こちらの記事で現役上智生が詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね!
>> 【上智の英語】現役上智生が解説!上智大学入試の特徴と入学後の学び
2-1. 英語の参考書
『英文標準問題精講 新装5訂版』(旺文社)
半世紀以上にわたって受験生たちから支持されてきた英文問題集。良質な英文が程よい長さで収録されており、さまざまな設問形式も用意されているので、使い終える頃には確実に実力がついています。
◎英文学科志望は必読!
上智の文学部(英文学科)で問われる英文は非常に長く難解なため、速さの前に、まずは正確に読み取れるようになろう!と思って使いました。
※「1ヶ月で」と書いてあるが、絶対に1ヶ月では終わらないと思う。
1問解くのにもかなり時間をかけて、
・まずは何も見ずに訳してみる
・解説を読み、1文1文を正確に訳せているかチェックする
→頭で分かっていたけど訳せていなかった部分は、自分に厳しくバツとした
・訳せていなかった部分を中心に、どの部分がどこにかかっているか、図解を参考にチェックする
・全文訳と比較して、読み取れていなかった内容をチェックする
→日本語ベースでどの部分を読み違えていたか/抜け落ちていたかチェックし、英文ベースでどの部分を読み間違えていた/読み落としていたかチェックする
・単語をチェックする
→一般的ではない方の品詞で使ってくることが非常に多いので、名詞として知っていた単語でも動詞として使っていたらしっかり覚え直す
という使い方をしていました。
使われている英文自体が有名な文学作品や演説だったりするので、日本語にした後も「なるほど」となる内容で、やりごたえがあると共に、飽きずに精読に集中することができました。
(ユーザー名:ksk020202さん 文学部合格)
使い始めた時期:高校3年生・4月
使用期間:1年以上
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『英文読解入門基本はここだ! 改訂版 』(代々木ライブラリー)
基礎から標準レベルの読解力を鍛えることができる参考書。英文の読解に欠かせない文法や文構造をしっかりと学ぶことができます。
◎英文読解に必要不可欠な読解力を養える。
英語を読む上で必要不可欠なことは「精読」です。もちろん、単語力・文法理解等は言わずもがなです。英語が出来ない人の特徴として「なんとなく読んでいる」という点があるように思えます。正直、なんとなくでもある程度は読めてしまうため、「精読の重要性」は見過ごされがちです。
本書は「基本的な英語の読み方」を習得することができます。講義形式で進められているため、私は読書感覚で何周も読みました。書き込みはしませんでした。他にも精読用の参考書を使っていたので本書はあくまでも「読み物」として使用していました。多くの参考書に手を出して失敗する人をよく見受けますが、まずは本書を徹底的に読み込み、分からない箇所がなくなるまでやりきりましょう。そうするとセンター模試で7割は切らなくなります。
(ユーザー名:리쿠さん 外国語学部合格)
使い始めた時期:高校3年生・4月
使用期間:1年以上
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『TEAP英単語ターゲット』(旺文社)
上智大学では「TEAP」 を利用した形式の入試があります。
この単語集は、TEAPによく出題される1200語をチェックすることができます。また、旺文社リスニングアプリ「英語の友」 で手軽に音声も聞くことができるので、耳からも効率的に学習することができます。
◎1週間、もしくはそれ以下の、単語の総チェック用
(1)TEAP実践問題集で、全体の問題の傾向を掴み、従来の入試には出ていない「大学生活に関する単語」、「講義で使われる単語/論理語句」、「図表の説明で使われる単語」などの実際にテストでの出題のされ方を見ていく。
(2)テスト問題を実感した上で、テスト前に、単語の暗記率を確認するために、この単語帳で総復習する。
(3)分からない単語はすぐにチェック をつけて、2週目以降で復習すること。
(4)知っている単語については、例文を読んで、使われ方を確認する。TEAP特有の使われ方をしている可能性も考えて学習する。
(ユーザー名:Makotoさん 学部合格)
使い始めた時期:高校3年生・7月
使用期間:1ヶ月未満
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『TEAP実践問題集』(旺文社)
TEAPの見本問題が2セット収録されている問題集。解説と模範解答をしっかり読み込むことで確実に力をつけられます。付属CDにはリスニング音声だけでなく、スピーキングの音声・模範解答を収録しているため、4技能分野全ての対策に取り組むことができます。
◎長く使い続けられる決定版。それぞれのパートの解き方を確認!
始めて受ける方が、それぞれのパートを丁寧に、解説、解法を読みながら解いていくのにお勧め。
それぞれのパートに、読み方、情報の集め方があり、しっかりと効率の良い解き方を知ることが重要です。
また、ライティングに関しては、模範解答をテンプレートとして真似すれば、本番でも役に立ちます。
スピーキングも、よく使えるフレーズや、答え方テンプレートを覚え、実際に声に出す、もしくは書いてみてから話してみるという作業をしてみましょう。
(ユーザー名:Makotoさん 学部合格)
使い始めた時期:高校卒業後・4月
使用期間:1年以上
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2-2. 世界史・日本史の参考書
『世界史単語の10秒暗記 ENGRAM2250』(学研プラス)
従来の一問一答問題集とは異なり、用語集のような解説とキーワード情報も掲載されているため、スピーディーかつ効率的に“試験で得点”するための暗記を進めることができます。英単語帳のようなレイアウトになっており、その用語に関するキーワードが羅列されているため、辞書のような使い方もできます。
◎世界史用語の「問われ方のパターン」が一目瞭然に分かる!
一問一答集のような単純な一対一対応の暗記ではなく、一つの用語からどういった切り口の出題がありえるかをまとめて覚えることができる点が、よくある一問一答集よりも決定的に優れている点だと思いました。
この覚え方だと、用語は知っていたのに解けないという早慶などの難関私大の入試問題であるあるの失点を防ぐことができます。
また、一つの用語を多角的に説明できるようになるので、国公立大の論述問題の対策にもなるという一挙両得的な一問一答集といえます。
(ユーザー名:ちぇすたさん 文学部合格)
使い始めた時期:高校3年生・8月
使用期間:4ヶ月~6ヶ月
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『高校100%丸暗記 世界史年代』(増進堂・受験研究社)
世界史の出来事と年号を「5・7・5」のリズムのゴロにして紹介する1冊です。イラストも多く、レイアウトも綺麗だという声が多数。見開き左にゴロとイラスト、右ページに詳しい解説が載っており、テンポよく学習できます。
◎年号を覚えるならこの本!
高校3年生の夏休み過ぎ、世界史が一周終わったぐらいに使用し始めました。
世界史の問題を解く上で、出来事を単調に覚えていくだけでなく、年号をきっちりと理解した上で勉強するとより理解が進みます。
また、日本史とも並行して時代が比較できますので年号は覚えておいた方がいいと思います。
楽しいゴロで、隙間時間に使っていました!
(ユーザー名:とまとんさん 外国語学部合格)
使い始めた時期:高校3年生・10月
使用期間:4ヶ月〜6ヶ月
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『“考える”日本史論述 -改訂版-』(河合出版)
上智大学の入試では世界史・日本史で論述が出題されます。
この参考書は論述対策へのアプローチ方法の解説から始まり、39題の論述例題と予想問題で構成されています。
論述問題の攻略方法を理解することで、適切な対策トレーニングを積むことができるでしょう。
◎応用が効く論述のしかたを教えてくれます
共通テスト終了後、私大受験を見据えて論述の精度を高めるために利用しました。教科書の客観的な読み方から始まり、論述をパターン化することで解答要素を見つけやすくする方法も学べます。受験のために利用しましたが、日本史好きな自分としては読み物として単純に面白かったです。教科書の行間を読んだり、横断して読んだりしているような気分になりました。様々な大学の難問に取り組むことで、次第に落ち着いて論述にあたることができるようになりました。
(ユーザー名:ほくほくみさん 総合グローバル学部合格)
使い始めた時期:高校3年生・1月
使用期間:1ヶ月〜3ヶ月
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3. まとめ
上智大学に合格した先輩たちが使った参考書と、StudiCoに投稿してくれたその「使い方レポート」を紹介しました。かなりレベルが高い分、自分なりに工夫して学習しているケースが多かったですね。「使い方レポート」の情報から、具体的な勉強のイメージが膨らんだのではないでしょうか。
StudiCoでは「大学・学部系統別」からも利用に適した参考書を検索することができ、さらに各先輩ユーザーの〈参考書タイムライン〉(使った参考書の時系列一覧)を見ることができます。
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