毎年多くの受験生が合格を目指している大学群GMARCH(学習院大学、明治大学、青山大学、立教大学、中央大学、法政大学)。その入試は私立大学の中でも難関といわれています。
この記事では、GMARCH理系学部に合格した先輩たちがStudiCoに投稿してくれた、参考書の「使い方レポート」を紹介します。今回は理系学部の入試で必須科目となることが多い英語、数学、理科(物理・化学)の参考書をピックアップ。先輩たちがそれぞれの参考書をどのように使って勉強し、GMARCHの合格を勝ち取ったのか見てみましょう!
この記事は2023年10月に書かれた内容を一部最新の情報にリライトして投稿したものです
1. 参考書の「使い方レポート」を活用しよう
たくさんある参考書から「自分にぴったりの1冊」を選ぶことは簡単ではありません。相棒となるような参考書を見つけて有効に活用するためには、事前に情報を集めて十分に吟味する必要があります。
そこで便利なのが、StudiCoに投稿された参考書の「使い方レポート」です。その最大の特徴は「参考書を実際に使用していた人の声が反映されていること」です。
参考書の「総合満足度」や「わかりやすさ・見やすさ・使い勝手」「参考書をどのように使ったか」といった情報だけではなく、「使い始めた時期」や「使用期間」といったデータについても知ることができます。参考書にはそれぞれ「使い始めるのに最適なタイミング」があるので、それを客観的に判断する材料となるでしょう。
また役に立ったと思うレポートがあったら、「Thanks!」ボタンを押しましょう。ユーザーの方々の輪が、上質なレビューを生むモチベーションにつながります!
*StudiCoへの会員登録(無料)で、「大学・学部系統別」から利用に適した参考書検索ができるようになります。自分の志望校に合格した先輩たちが、どの参考書をどのように使って勉強したか知ることができるので、是非検索してみてくださいね!
2. GMARCH理系学部に合格した先輩たちの「使い方レポート」セレクション
2-1. 英語の参考書
『英単語ターゲット1900 6訂版』(旺文社)
難関大学受験対策で覚えておくべき英単語が、入試頻出度順に収録された定番の英単語集。一語一義で単語の意味をインプットできることに加え、アプリも対応しており、つづりの確認、語意の暗記から、苦手とする受験生の多い発音まで効率的に勉強することができます。
片手で持てるサイズ感で、移動時間にも勉強しやすいという声も多数。
◎シンプルかつわかりやすい
英単語帳の王道であるターゲット。この一冊を完璧にすればmarchくらいの英文はスラスラ読めるようになると思います。ターゲットの最大の特徴といえば単語と解説が載っているだけという非常にシンプルな内容。それゆえにかなり効率的に単語を覚えられると思います。また、優先度の高い順に単語が載っているため、範囲を絞っての学習も可能です。さらに無料音声もついているため音声との組み合わせでより効率的に学習できると思います。僕は登下校の電車の中とかの隙間時間にターゲットを進めていました。何周したか忘れたくらい読み返しました。
(ユーザー名:あると 明治大学 理工学部 合格)
使い始めた時期:高校3年生・4月
使用期間:7ヶ月~1年
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『英文法・語法 Vintage』(いいずな書店)
大学入試で出題される、英文法・語法・イディオム・会話表現などの幅広い英語の知識を習得できる問題集。見開き左ページに問題が収録され、右ページにはその問題の解説に加えて派生した知識も収録されているため、効率よく学習を進めることができます。
◎英文法はこれで仕上げました‼︎
一周目はコラムや解説を読んで例題を解きます。半年ぐらい。
二周目は1日2回5〜10ページと決め、例題→解説という流れを2ヶ月。
三周目は春休みを使い、1日3回10ページ+前回間違えた分を1ヶ月。
四周目は今まで間違えた問題とコラムの復習です。
最後は適当なページを開いて解くというのもやります。この時には選択肢を見ずに答えられ、なぜその答えになるのか理解出来ているのが理想です。
コラムなどは某塾のテキストと見比べても遜色ないほどまとまっているので、本当にオススメです。難点は本体が厚く重い事ぐらいです笑。
(ユーザー名:neighbor_imaryo 明治大学 理工学部 合格)
使い始めた時期:高校2年生・4月
使用期間:1年以上
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『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
単なる英文の日本語訳解だけにとどまらず、英文を読む上で意識すべき表現や文章構成のポイントなども解説されています。国公立大入試の記述問題にも対応した、英文解釈力を鍛える1冊。
◎解説が分かりやすい!!
英語読解のプロセスを学ぶ参考書です。
高校一年生で英語の基礎レベルの単語、熟語、構文が仕上がったので高校ニ年生の夏から使い始めました。
掲載されている単語、熟語が難しいので、ある程度基礎を固めてから使うことをおすすめします。
自分は一回目で本文をノートに書き写して、自分なりに解釈して訳をつくり、模範解答と照らし合わせて確認していました。その後に最低30回音読していました。音読結構おすすめです。
(ユーザー名:さりな 明治大学 理工学部 合格)
使い始めた時期:高校2年生・8月
使用期間:1年以上
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2-2. 数学の参考書
4.5
『スバラシク面白いと評判の初めから始まる数学III Part1改訂2』(マセマ出版)
数学用語の定義や公式・定理の解説がメインの初学者向け参考書。「複素数平面」から「数列の極限」までを扱ったPart1と、「関数の極限」から「積分」までを扱ったPart2の2冊を使用することで、数学IIIの基礎を確実に理解することができます。
◎説明がわかりやすいので基礎的な数学IIIを理解しやすい。
学校の教科書の説明が部分部分で省略されているためにわからない場合や、教科書についた問題集の解説がわかりにくい時に、学校で先生に聞ける時は聞いていた。しかし、夏休み期間やテスト期間中の帰宅後などすぐに先生に聞けない環境の時には、この参考書はとてもわかりやすく、一つ一つが丁寧な解説がついているので1人でもその問題の解き方の理解に役に立った。また、比較的易しい練習問題もついているので教科書の問題集を解く前に簡単なもので慣らすことができた。
(ユーザー名:康太 明治大学 理工学部 合格)
使い始めた時期:高校3年生・5月
使用期間:1ヶ月~3ヶ月
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『Focus Gold 5th Edition 数学III』(数研出版)
大学入試頻出の典型問題に加え、難関大学の過去問を集めたチャレンジ問題も多数収録されている問題集。解説も手厚く、特に例題では「考え方」や「Focus」に掲載されたガイドで、典型問題を解くポイントを効率よく押さえることができます。
◎この本に載ってないジャンルの問題はない。他よりわかりやすい。
赤本で解き方がわからない問題に出会った時、この本でそのジャンルに関する問題を調べる。数学とFocosGoldの関係は国語と辞書との関係のようなもの。必携です!
(ユーザー名:Ryoga,I 中央大学 理工学部 合格)
使い始めた時期:高校3年生7月
使用期間:7ヶ月~1年
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※こちらは旧版書籍のレポートとなります。
『チャート式 基礎からの数学III』(数研出版)
幅広い難易度で圧倒的な問題数を収録した、受験対策で定番の問題集。『チャート式』シリーズは難易度順に『白チャート(入門レベル)』『黄チャート(教科書レベル)』『青チャート(入試基礎レベル)』『赤チャート(入試発展レベル)』に分かれており、自分の実力に合った難易度の1冊を選択することが大切です。
◎圧倒的な問題量と幅広い問題のカバー力
僕は数学の勉強はほぼこれしか使ってないです。チャート式の特徴としては他の参考書と比べ圧倒的に問題量が多く、なおかつ様々な問題へのカバー力が高いです。march以上の大学を目指すのであればこの一冊を完璧にすれば数学は必ず高得点が取れると思います。具体的な使い方としてはひたすら例題を何周もすることです。
1周目
とりあえず全部解いてみる。その際解けなかった問題に×をつける
2周目
×をつけた問題だけを解いていく。その際またわからなかったら×をつける
3周目
解けた問題も含め再度全て解いてみる。分からなかった問題には×をつける。
これの繰り返しです。特に3周目が結構重要で、1周目で解けたと思っていても再度解き直した時に解けないということが割とあります。解ける問題は確実に解けるようにするためにこの行程はかなり大事です。
また、解けなかった問題に解けなかった回数だけ×をつけることで自分の苦手な分析もできます。
こんな感じを10周以上行えば間違いなく数学は伸びると思います!
(ユーザー名:あると 明治大学 理工学部 合格)
使い始めた時期:高校3年生・4月
使用期間:7ヶ月~1年
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※こちらは旧版書籍のレポートとなります。
2-3. 理科(物理・化学)の参考書
『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子』(河合出版)
物理現象の説明に加え、丸暗記に頼らない実践的な公式の使い方を解説しています。『力学・波動』編と『熱・電磁気・原子』編の2冊に分かれており、どのレベルの大学入試対策にも使える参考書です。
◎基礎的事項の理解に適している。
この参考書は高校物理の基礎的事項の理解に適している。応用問題の核となる基礎的な理論を習得できるため、物理を学習する1歩目として活用できる。また、基礎的な事を網羅しながら、思考力を要する典型問題のとっかかりなども学習できるので、実践的な問題集に取り組み、苦手で理解しきれていない部分の再学習として利用するのもいい。
多くの受験生に利用してほしい参考書だ。
(ユーザー名:おぜおぜ 明治大学 理工学部 合格)
使い始めた時期:高校3年生・4月
使用期間:7ヶ月~1年
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『良問の風 物理 頻出・標準 入試問題集 三訂版』(河合出版)
大学入試頻出の典型問題が148題収録されており、学習した物理公式を理解しているか総確認できます。解説は無駄がなくコンパクトにまとまっているため、わかりやすく解答の手順を押さえることができます。
◎幅広い標準問題を練習できるところ。
この参考書は受験物理における典型問題が幅広くそろえられていて、この参考書を完璧にする事により、本番落としてはいけない標準問題を必ず取れるようになる。ただ入試標準レベルの問題ではあるので、基礎の参考書「物理のエッセンス」を一通りさらってから取り組む形がいい。問題を1周して解答をみて間違えた問題、理解しきれてないジャンルをエッセンスに戻って取り組み直すのが良い。それでまた良問を取り組み、固めていくのを推奨したい。
(ユーザー名:おぜきりょう 明治大学 理工学部 合格)
使い始めた時期:高校3年生・4月
使用期間:7ヶ月~1年
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『大学受験Doシリーズ 鎌田の有機化学の講義 四訂版』(旺文社)
大学入試における有機化学の重要事項について、要点を押さえながら分かりやすく解説。別冊付録の「入試で使える最重要Point総整理」では、赤シートを使って重要な化学反応の流れや有機化合物の合成実験のポイントなどを効率よく覚えることができます。
◎教科書には無い知識が豊富!
見て覚える。これがとってもやりやすい参考書だと思います。絵や図が豊富でなんといっても教科書には載っていない内容が書いてあるのもいいです。
雑学も得られるので受験に有利かと。
途中の問題や、冊子になっている反応式の問題も基礎理解にはとても大切。
(ユーザー名:タッキー 明治大学 理工学部 合格)
使い始めた時期:高校3年生・5月
使用期間:7ヶ月~1年
★〈使い方レポート〉のページはこちら
※こちらは旧版書籍のレポートとなります。
3. まとめ
GMARCH理系学部に合格した先輩たちが使った参考書と、StudiCoに投稿してくれた「使い方レポート」を紹介しました。「使い方レポート」の情報から、具体的な勉強法のイメージが膨らんだのではないでしょうか。
かなりレベルが高く、参考書をそのまま使うだけではなくて自分なりに工夫して学習しているケースが多かったですね。
StudiCoでは「大学・学部系統別」からも利用に適した参考書を検索することができ、さらに各先輩ユーザーの〈参考書タイムライン〉(使った参考書の時系列一覧)を見ることができます。
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