大学生は実際、どのようなアルバイトをしているのでしょうか…?高校生からバイトを始めるケースもあるかと思いますが、大学生ならではの職種や働き方というものもあります。
大学に入ってからの具体的なライフスタイルを今からイメージしてもらうために、現役大学生4名に聞いたアルバイト事情を紹介します。大学生がアルバイトをする中で感じたやりがいや楽しさに加えて、注意点やアドバイスといった情報もぜひ参考にしてみてください。
1. CASE(1)「アルバイトならでは出会いと貴重な経験!」(Y.T.さん)
Y.T.さん(実家)
バイト経験:家庭教師、焼肉屋(ホール)
大学1年生の時は家庭教師を半年、2年生の時は焼肉屋でのバイトを1年やっていました。
家庭教師は中学生に数学を教えていました。塾講師などと並んで大学生に人気のアルバイトです。友達にも塾講師や家庭教師などの教育系のアルバイトをしている人が多く、やりがいを感じて4年間続ける人もいます。自分自身も生徒の様子を見ながら、わかりやすい教え方を工夫するのはとても勉強になりました。
2年生の時に働いていた焼肉屋バイトは、高い質のサービスが求められるお店だったので最初のうちは苦労しましたが、働いてみないと知ることができない知識を得られました。また、賄いも絶品でした!アルバイトどうしの仲が良く、辞めてしまった今でも定期的に会っています。
私は自分の欲しいものを買うためにアルバイトを始めましたが、実際に働いてお給料をもらう経験や、普段出会わない人々と会うことができ、とても貴重な経験になりました。
ブラックバイトには気をつけつつ、興味のあることには挑戦してみてくださいね!
2. CASE(2)「受験経験を生かした仕事や珍しい職場のバイトにも挑戦!」(M.O.さん)
M.O.さん(下宿)
バイト経験:塾講師、チューター、大学内業務、選挙出口調査、劇場軽作業
大学入学前の3月から学習塾の講師アルバイトを始めました。小学生を中心に担当し、宿題を一緒にやったり、算数のワークを解いたりしていました。夏期講習や冬期講習は高校3年生も担当することもあるので、あまり年齢の差を気にすることなく、自分の受験経験を生かしながら働いていました。
2年生の春から、通信教育のチューターを開始。幼少期から通信教育を受けていた経験を生かして、高校生の学習相談に乗ったり、自身がおこなっていた勉強法を伝える「学習法ライブ」に出演したりしています。
学生生活に慣れてくる2年生から掛け持ちを始める人も多い印象があります。2年からは興味を持った単発バイトも増やし、選挙の出口調査や劇場でのバイトもおこないました。
単発のアルバイトは初対面の人と働くことに加え、期間も短く深く交流する機会も少ないので、無理して交友関係を構築するといったストレスを感じる必要がないというメリットがあります。
一方、アルバイトで友人関係を広げたい場合は、働いている年代に同世代が多く固定シフトで働くことの多い、カフェや塾講師のアルバイトが良いのではないでしょうか?その場所で働いている人たちに聞いたりしながら、事前に勤務環境のリサーチをすることが重要だと思います。
3. CASE(3)「やりがいを感じつつ他大学との交友関係を広げられることも」(Y.H.さん)
Y.H.さん(下宿)
バイト経験:塾講師
大学2年生から個別指導塾でアルバイトを始めました。人生初めてのアルバイトだったので、研修や社員さんからのサポートなどが充実しているところを選びました。高校生を中心に数学と物理を教えていますが、小学生や中学生に授業をすることもあります。担当生徒の授業方針や使用する参考書まで全て自分で決めることができるので、とても自由度が高く働いていて楽しいです。
一方で生徒の現状を把握して、成績が伸びるよう適切なカリキュラムを作成することや、作成したカリキュラムの内容を生徒や保護者に納得してもらえるよう説明するのはとても大変です。さらに、授業中に生徒の疑問点をいかに解消するか、試行錯誤しながら進めることが多いですが、とてもやりがいのある仕事です。バイト先では大学生が多く、他大学や他学部の人たちとも交流できます。自分の所属する大学外の話を聞くのは面白いです!
4. CASE(4)「単発や長期など自分にあったアルバイト形態を」(M.N.さん)
M.N.さん(寮)
バイト経験:試験監督・アシスタント、美術館軽作業、博物館展示室スタッフ、出版社での資料整理、スタジオの受付業務
私は1年生の後期からアルバイトを始めました。まずは「働く」ということそのものに慣れるため、単発や短期のアルバイトに応募し、試験監督や美術館での展示作業、博物館スタッフなどを経験しました。大学が紹介しているアルバイトサイトを利用したので安心して働けました。
2年生になってからは単発と短期のアルバイトを続けながら、少しずつ長期のアルバイトも始めました。2年生の春休みから、スタジオでの受付の仕事をしています。私がこれまでに経験していた単発や短期のアルバイトでは裏方のお仕事が多く、学生のうちに接客の仕事を経験したかったからです。電話対応などまだまだ慣れないことは多いですが、毎回勉強になることがありますし、何より一緒に働いている人が皆素敵な人ばかりなので雰囲気が良く楽しいです。
また複数の場所でアルバイトをする場合、給料の管理がとても大切です。私はExcelで表を作成し、給料を管理しています。
5. まとめ
現役大学生のさまざまなアルバイト事情を紹介しました。
受験の経験を活かした家庭教師・塾講師や、飲食などのサービス接客業、事務手伝いや短期のイベントスタッフなど、業種も職種も多種多様。時間を自由に管理できる大学生だからこそ携われる仕事が、たくさんありそうですね。キャンパスの外でも充実した大学生活、高校生の今のうちからイメージできたでしょうか。
働くことは責任も伴い大変なこともありますが、アルバイトではさまざまな経験を積むことができます。ぜひ大学に入学した後の、楽しみのひとつにしてみてくださいね!