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【東大生のお悩み相談Q&A】 共通テストに勝つ!東大生が教える「事前準備」の方法と本番当日の注意点

2020.12.24

大学入学共通テスト(旧センター試験)は受験生にとっての一大イベント。ここで実力を出し切れるかどうかが、大学受験での成功を左右するという人もいるかもしれません。
「本番の日が近づいてきて漠然とした不安に襲われる…」「当日どういったことに注意したらよいかわからない」、そんな受験生の悩みを、東大生の先輩たちが親身になって解決します!

※この記事は、従来の「センター試験に臨むにあたってのアドバイス」の内容を「共通テスト」向けに編集したものです。

*共通テスト対策の基本知識・科目別攻略法については、これらの記事もぜひ参考にしてください。
>> 共通テスト対策で押さえるべき基本ポイント!過去問演習はいつから?何年分?
>> 共通テスト対策《科目別》の攻略法! ~各科目の“クセ”を掴んで得点力を磨く~

1. 東大生が教える!共通テスト前のコンディション調整術

Q:共通テストの前、気持ちや体調を整える方法を教えてください!(高校3年生・ 男子)

【東大生の回答】

〈体調を整えよう〉
不眠や寝不足は体調不良の原因になります。
体の調子が悪ければメンタルも不安定になって本番に悪影響が出ることも…。当日に実力を発揮できるように生活リズムを整えていきましょう。
試験数日前から起床時間を試験当日と合わせ、自分にとって必要な睡眠量をしっかり確保できるように就寝する時間を決めるのも大事です。「睡眠不足が続いていて疲れて集中できない」といったことがないよう、今から体の時間を試験当日に合わせていきましょう。
普段きちんと睡眠が取れていれば、試験前日~当日に緊張してあまり寝られなくなったとしても、それほど問題はありません。
あとは消化の良いものを食べて体を冷やさないようにして、胃腸トラブルや風邪を予防しておきましょう。
勉強に疲れたときには思い切って15分~ 20分、机から離れて昼寝やストレッチをして気分転換するのもオススメです。

〈自分の努力を信じよう〉
焦っているのに勉強に気分が乗らない時は、確実に自分が解ける簡単な問題を解いてみるのも良いかもしれません。
「できた!」と感じるとテンションが上がり、集中しやすいモードに切り替わります。苦手だなあと思いながら難しい問題や不得意科目にチャレンジするよりは、気分を上手く乗せてから取り組んだ方が効率よく勉強できます。
また、本番が近づいてきて自分の苦手分野ばかりに目が向いてしまう場合は、これまで使ってきたノートや解いた問題集を積み上げてみましょう。自分がやってきたことを確認すると「これだけやってきたのだから大丈夫」という自信を持てます。
試験の前になったら苦手分野のみを勉強するよりは、得意な部分を優先的にやって「やれる!」と気分をアゲていきましょう!
本番のコンディションは当日いきなりメンテナンスできるものではありません。今から準備して、万全の状態で試験に臨めるようにしてください!
(東京大学 農学部 K.T)

2. 共通テストで実力を出し切るための下準備

Q:共通テストで全力を出せるか不安です…。何か事前にやっておけることってないでしょうか?

【東大生の回答】

共通テストは、受験生にとって大事な一戦。「失敗するわけにはいかない」「絶対高得点を取らなければ…」と、プレッシャーを感じている人も多いでしょう。
東大入試でも共通テスト(旧センター試験)は重要なので、私も当時とても緊張していました。大事な場面でプレッシャーや緊張を感じるのは誰でも同じです。
では、そのような状況で良い結果を出すためにはどうすればよいでしょうか。
大切なのは、いかにいつも通りの実力が発揮できるかどうかです。
周りの人たちは「普段通りやれば大丈夫」などと言いますが、それは口で言うほど簡単なことではありません。そこで、いつも通りの実力を発揮するためにはどうしたらよいのか、私が実際していたことをアドバイスします。

まず、本番のシミュレーションを徹底しておこないましょう。
試験中のことだけでなく、会場に着いたら何をするか、試験開始の待ち時間は何を考えるか、休憩時間はどう過ごすかなど、些細なことでも色々想定しておくことで、不慣れな状況でも落ち着いていられるようになります。
ちなみに、私は実際に会場の下見にも行きました。やはり、知っている場所かどうかということだけで、全く心持ちが変わってきます。
また、本番でリラックスできる環境を作ることも大切です。
例えば、願掛けのお守りでもいいですし、お気に入りの小物などでもよいですが、何かこれがあれば少し気持ちが和らぐなと思えるものをカバンに入れておくのがオススメです。
昼食の時間などに友達と雑談したり、会場を散策してみたりするのも、リラックスできるよい方法です。
私は、会場のありとあらゆるトイレを探し回っていました(笑)。トイレは混むので、複数場所を把握していると案外役に立ったりしますよ。
最後に、私の失敗を踏まえて重要だと思うのが、試験の結果に一喜一憂しないことです。
私は初日の国語で失敗したのを気にして、次の教科のことよりも、あの問題は合っているのか間違っているのかなどと、ずっと引きずっていた記憶があります。
ぱっと気持ちを切り替えるのは簡単なことではないですが、終わったことは悩んでも仕方がないと割り切れる余裕を持てるとよいでしょう。
色々とお伝えしましたが、いつも通りの実力を発揮できるような自分に合った方法を模索してみてください。満足のいく結果を出せるようお祈りしております。
(東京大学 理Ⅱ H.K)

3. 共通テスト当日!本番一日の過ごし方

Q:共通テスト本番の日に気をつけた方がいいことって何でしょう?会場での過ごし方などアドバイスをお願いします!

【東大生の回答】

共通テストを迎えるにあたって実践すると良いと思うことを、私がセンター試験を受験した時のことを元にお伝えします。
試験本番で重要なのは一重に「気持ち」だと思います
試験で緊張するなというのは無理な話ですから、どれだけそれを和らげられるかが勝負だと思います。
まず、試験当日の朝は余裕を持って家を出るようにしましょう。
冬の時期は特に、天候状況などによる交通機関の乱れが多くなります。余裕をもって家を出ることで、そういった不意の遅延が発生したとしても、精神に余計な負担をかけずに済みます。
試験を受ける前には、自作のまとめノート、愛用の単語帳などがあれば見返しましょう。
私は愛用の英単語集や、5周して書き込みでいっぱいの地理の参考書などを持っていき、試験の前に眺めることで「これだけ勉強したのだから、大丈夫」と自己暗示をかけて試験に臨みました
また、1日に5科目をこなさなければならない共通テストでは、気持ちの切り替えも重要になってきます。
特に、前の科目の手応えが芳しくなかった時は、休憩中に散歩してリフレッシュしましょう。昼食を友人と外でとるのも良いでしょう。こうすることで頭を切り替え、次の科目に集中して臨むことができます。
これらのことを実践することで、私は試験に自信を持って臨むことができました。
「試験は自分との勝負である」とよく言われます。
他人のことを考える必要はありません。ただ目の前の問題を効率よく処理していくのみです。
健闘をお祈りします!
(東京大学 工学部 I.R)

4. 共通テストは解答の時間配分に注意!

Q:共通テストが近づいてきました。試験中に時間が足りなくなりそうで心配です…(高校3年生・女子)

【東大生の回答】

確かに「時間が足りなかった!」と言う受験生は多いです。共通テストは時間との勝負なので、無駄な時間をかけないようにしましょう。
私は試験開始直後に問題全体に目を通すようにしていました。30秒悩んだ問題はチェックだけして先に進み、得意分野や暗記系の、確実に点を取れそうな問題を優先して解いていくスタイルです。
それでひと通り自信のある部分を解き終った後、もし時間が残っているならチェックしておいた問題に取り組みます。難しいと思っても、落ち着いて良く見たらヒントに気付けることも多いです
そして残り時間があと5分くらいになった時、見直しと同時にまだ空欄が残っているなら、自分の好きな数字を塗りつぶしましょう。マークシート試験での空欄は0点確定ですが、何か番号を埋めておけば(何分の1かの可能性ですが)得点できるチャンスが残ります。
最初から自分にとって難しく思える問題に時間を掛けすぎるのは危険です
「終わらなかった」「その先の問題だったら分かりそうだったのに」と失敗を引きずってしまって、実力を発揮できなくなっては困るので、今のうちにしっかり時間配分を考えておいてください。
「この場合はこうする」と事前に決めておけば、試験の時にそれほど不安にならなくてすみます。頑張ってください!
(東京大学 工学部 O.Y)

*共通テスト対策の基本知識・科目別攻略法については、これらの記事もぜひ参考にしてください。
>> 共通テスト対策で押さえるべき基本ポイント!過去問演習はいつから?何年分?
>> 共通テスト対策《科目別》の攻略法! ~各科目の“クセ”を掴んで得点力を磨く~