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【大学受験準備】高1・高2の長期休み(夏休み・冬休み・春休み)はどう過ごす?~現役大学生4名の体験談とアドバイス~

2022.04.22

高校1年生、高校2年生の夏休み・冬休み・春休みなど、学校が休みの期間は大学受験に向けて何をすれば良いのでしょうか?
この記事では、大学受験で合格を果たした現役の大学生たちが、高校1年生・2年生の長期休みをどのように過ごしていたか、それぞれの体験談を紹介します。部活と勉強時間の確保、オープンキャンパスへの参加など、「こうすると良いよ!」「こうしておけば良かった……」など、大学受験を見据えてどのように過ごすと良いのか、役立つアドバイスが満載です。
すでに大学受験を考えている人も、何となく記事を開いてみた人も、ぜひ参考にしてみてください。

1. 体験談(1)「時間をどう使う?オープンキャンパスに参加した方が良い理由!」(Y.T.さん)

入学した大学・学部学科:お茶の水女子大学 文教育学部 言語文化学科

1-1. 1日のスケジュール

朝が弱いので11時、12時くらいから自宅もしくは図書館に行って勉強。
部活動は文化部だったので、合宿とイベントに向けた活動以外、普段の練習はほとんどなかったので時間は自由に使えました。部活に参加した後に、そのまま友達と課題を進める日もありましたが、勉強しない1日もありました……しかし、わからないこと・難しいと感じたこと・暗記事項は、授業などから時間が開けば開くほど忘れていくので、自主的な学習も必要だったと思います。

1-2. 長期休み期間の課題

春・夏・冬ともにかなり多めで前半から少しずつ進めても、結局いつも後半になってから進捗が絶望的なことに気がつき、焦りながら仕上げていました。
部活の活動日数が少なかったため短期間での追い上げが可能でしたが、課題の量と自分が進められる量を正確に把握し、計画的に進めることが必要だったと思います。「この時期までにこれを終わらせる」など、時期で区切った目標を立てるのがおすすめです。

1-3. オープンキャンパス

高2の夏に一度だけ1校のみ参加しました。しかし下調べをして1校に絞ったのではなく、日程の都合が良かったので参加したため、体験講義など事前情報がなくほとんど構内を散策して終わりました。その時なんとなく雰囲気が好きだったこともあり、オープンキャンパスに行ったことは高校3年生で志望校を決定する際に、とても重要な要素になりました。(コロナ禍でわからない部分も多いかもしれませんが、学生以外でも入構できる大学の構内を歩いてみるのも良いと思います)
友達から他の大学のオープンキャンパスについて、聞いてはいましたが、実際のところは自分で行ってみないとわからないので、もっと調べて他のところも行けば良かったと思います。時間のある長期休みなので、遠方の大学のオープンキャンパスに周辺観光を含めて小旅行に行ってみるのもおすすめです。

1-4. アドバイス・その他

高1・高2の夏休みは、オープンキャンパスやそれ以外の機会でも大学の構内に実際に行ってみて、色々な雰囲気を感じてみることをおすすめします。大学の雰囲気がわかり、さらに受験勉強のモチベーションにも繋がります。
長期休みの課題を後回しにしてしまう私のような人は、「30分でできると思った分は実際には3時間かかる」くらい大袈裟に考えておくと良いです!(私も大学生になってこのように考えるようになり、後回し癖が多少良くなったのでおすすめです)

2. 体験談(2)「長期休みは〈綿密な計画〉。中だるみせずにコツコツ勉強!」(M.O.さん)

入学した大学・学部学科:上智大学 法学部 法律学科

2-1. 1日のスケジュール

私は部活をしていなかったので、夏休みは勉強中心に過ごしていました。高校3年生の受験期を見据えて長時間勉強しても疲れないことを意識し、集中力を切らさないよう学習科目をこまめに替えながら勉強することを心がけていました。
授業がなくても6時半に起床して、規則正しく生活するようにしていました。また、学習塾の夏期講習に行ったり、学校の補習に参加したりしてペースを崩さないように意識することも重要です。

2-2. 長期休暇休み期間の課題

休みに入る前に綿密な「学習計画表」を作成し、課題を早く終わらせるようにしていました。具体的な方法としては、ワークの頁数と終わらせたい日数で計算し、1日1日にやるべきタスクを計画表に書き出していました。1週間1週間のうちに1日、何も学習計画を入れない「予備日」を設定することで、計画倒れを防ぐことも大切です。
現代文などコツコツ進めた方がいい課題は、1日1題解くようにタスクとして設定するなど、科目によって進め方を検討してみてください。

2-3. オープンキャンパス

高1の夏に1校参加しました。遠方の大学のオープンキャンパスに参加する場合、慣れない土地に戸惑うこともあると思います。パンフレットの読み込みや地図アプリで周辺散策をしておき、知りたいことを明確にしておくと、よりオープンキャンパス参加の効果が得られるでしょう。
また、高2の8月上旬の大学の授業実施日に見学に行き、オープンキャンパスではない日の大学の日常を見に行ったこともあります。
近年では、新型コロナウイルスの影響で大学構内への入構が制限されている場合があるので、よく調べてみてから行ってみてください。また、大学は一般的に早いところで7月末には夏休みに入ってしまうので、その点も下調べが必要です。

2-4. アドバイス・その他

模試や定期テストの復習をおこなうなど、長期休み期間にしかできない学習をするか否かでこの後の成績の伸びが変わります。高1・高2の夏休みは、部活や課外活動に力を入れる人が多いと思いますが、普段の学習プラスアルファを意識してみてください。
また、高校生の間しか参加できない貴重な体験のできるプログラムが多く開催されています。推薦入試を受ける際、自分の経験としてアピールできる話題を増やすことができるので、気になったものに積極的に挑戦するようにしたらいいかもしれません。学校の掲示板やSNS等をこまめに確認してアンテナを張っていたら面白い経験ができると思います!

3. 体験談(3)「目標設定と隙間時間の活用で、部活動との両立を実現!」(Y.H.さん)

入学した大学・学部学科:中央大学 理工学部 都市環境学科

3-1. 1日のスケジュール

運動部に所属しており、長期休み期間でも週5日以上活動がありました。そのため基本的には部活動のスケジュールに合わせて、生活スケジュールを組んでいました。
1日の勉強時間は平均2〜3時間程でしたが、練習で疲れてしまい全く勉強しない日もありました。電車での移動時間に英単語帳を見返したり部活の練習後に部活仲間と一緒に勉強したりするなど、少しでも勉強できるように工夫して過ごしていました。

3-2. 長期休み期間の課題

春休み・冬休みは課題の量が少なめだったので、短時間で終わらせることができました。一方で、夏休みは課題の量が多いのに加えて、夏休み明けすぐに実施される定期試験の対策をしなければならず、とても大変でした。
長期休みの始めに部活動などを含めた自分の予定を整理し、大まかに勉強計画を立てるのがおすすめです。特に部活動に取り組んでいる人は、自分に残された自由な時間がいかに少ないか実感できます。その際、レポート系の課題は短期間では終わらないため、取り組み始める時期には注意して設定しましょう。

3-3. オープンキャンパス

高1、高2の夏休みに、部活の仲間と一緒にそれぞれ1校ずつ参加しました。自分の行きたい大学や学部が定まっていない中で、とりあえず大学がどういうところなのかを知る目的で参加していました。
実際に大学の講義に参加してみたり、大学生と話をしてみたりすると、大学生活が楽しいものだと感じ、受験勉強のモチベーションが上がりました。志望大学の候補を絞ってからオープンキャンパスに参加するのが理想的ですが、勉強の目的を見つけるためにもなるべく早くから参加することをおすすめします。

3-4. アドバイス・その他

長期休み期間は何か1つでも明確な目標を持って生活しましょう。ただ学校の課題と部活の練習をこなすだけの生活になってしまったらもったいないです。他団体の活動に参加したり、長距離旅行に行ったりなど、普段学校がある時にはできないことをするのも良いかもしれません。
視野を広く持って生活すると、何気ない出来事が自分のやりたいことや進路につながることがあります。

4. 体験談(4)「長期休みはメリハリつけて勉強、自分の進路についても考えよう!」(M.N.さん)

入学した大学・学部学科:青山学院大学 文学部 史学科

4-1. 1日のスケジュール

基本的に、10:00~18:00まで近所の図書館や塾の自習室で課題を進める日々でした。2時間前後で集中力が途切れてしまうので、こまめに休憩を挟みながらメリハリをつけて勉強していました。
午前中に部活動をする日は午後から勉強していました。疲れてしまったり、他に予定があったりする場合は勉強しない日もありましたが、少しでも毎日勉強する習慣を身につけた方が良いと、今になって思います。

4-2. 長期休暇休み期間の課題

学校の夏期講習で夏休み期間中も授業があり、実質的な夏休みは2週間程度でした。課題の量はとても多く、提出期限に間に合わないことが多かったです。時間が限られているということは頭では分かっていても計画性に乏しかったことが原因です。課題そのものは期末試験終了と同時に渡されるケースが多いと思いますが、とにかく後回しにせずにすぐに取り掛かることが重要だと思います。

4-3. オープンキャンパス

中3~高2まで毎年、複数の大学のオープンキャンパスに参加していました。複数の大学に行くことで、自分が何をしたいか、どのような大学に行きたいのかという、「進路の方向性」を定めやすくなりました。また勉強のモチベーションアップにもつなげられます。
高3時は第一志望校のみ参加しました。推薦入試を利用することが決まっていたので、個別相談で学生や先生に質問したり、学校の雰囲気を再確認したり、ピンポイントで訪問しました。

4-4. アドバイス・その他

長期休み期間は成績アップのための絶好の機会です。普段手が回らない分野の勉強を進めたり、苦手克服や基礎定着のための勉強したり工夫すると、新学期にスタートダッシュを切りやすくなると思います。
一方で、長期休みは時間に余裕のある期間でもあります。そこで普段出来ないことにチャレンジしてみることもおすすめです。学校よりもはるかに広い「社会」という場に足を踏み入れてみると、進路など「自分」について深く考えるきっかけが生まれるだけではなく、新しい発見があったり、自分の人生を変えるような出会いがあったりするかもしれません。また、大学生に欠かせない「自主性」を自然に身につけることにも繋がります。ボランティア活動など、方法は様々ですが、何かしらのアクションを自分から起こしてみましょう。

5. まとめ

4名の現役大学生たちによる、高校生時代の長期休みをうまく過ごすためのアドバイス。
部活の参加頻度や課題の終わらせ方など、人それぞれでしたね。
先輩たちの経験からのアドバイスや反省を、ぜひ自分たちの受験生活に活かして、高校1年生・2年生の長期休みを有意義なものにしてください!

StudiCoサポーター Y.T. M.O. Y.H. M.N.
Y.T.:お茶の水女子大学 文教育学部 合格 M.O.:上智大学 法学部 合格 Y.H.:中央大学 理工学部 合格 M.N.:青山学院大学 文学部 合格