「スキマ時間」をどう活用していますか?「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、通学時間などのスキマ時間でコツコツ勉強することは、成績向上への第一歩です。
現役大学生が受験生の時に編み出して実践していた「スキマ時間勉強法」を参考に、今日から取り組んでみましょう。
1. スキマ時間勉強法(1)「その日のミスはその日のうちに確認!」(Y.T.さん)
●入学した大学・学部学科:お茶の水女子大学 文教育学部 言語文化学科
私は、通学が自宅の最寄り駅まで徒歩か自転車、自宅の最寄り駅から高校の最寄り駅までが電車で10分、駅から高校までは徒歩15分程度と、通学中の勉強に使えるスキマ時間は電車に乗っている10分間と電車を待っている時間だけでした。学校の休憩時間は移動や部活の集まりなどがあったため、ほとんど勉強に当てられる時間はありませんでした。
通学時間には持ち運びのしやすい単語帳を使い、古文単語と英単語を日替わりで勉強していました。どちらも小テストが週に1回くらいの頻度であったので、一緒に通学していた友達と小テスト範囲の問題を出し合っていました。
また、帰りの電車では、その日解いた問題で間違えたものをまとめた「間違いノート」を読み返して復習をしていました
*「間違いノート」について詳しく紹介した、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
>> 間違いノートで効率的に勉強しよう ~ミスを次に活かすノートの作り方と活用方法~
2. スキマ時間勉強法(2)「自分に合った1冊を“つくって”いつも持ち歩く!」(M.O.さん)
●入学した大学・学部学科:上智大学 法学部 法律学科
「この時間は○○の単語帳を勉強する」というように決めておくと、何を勉強するか悩む時間を節約できます。カードを作るのは手間だと感じていたので、1冊の単語帳で覚えていない単語に印を付けたり、要点を書き込むようにしておき、1冊持ち運べばいつでも勉強できる状態にしていました。
もうひとつ便利なものは、全科目共通でつくるA6判のまとめノートです。A6判のノートは制服のポケットに入れられるので、授業が移動教室の時などいつでも確認できます。このノートには模試の復習や覚えたい単語、日本史の年代など何でも書き込んでいました。書き込む時に、さっと他科目についてまとめたポイントも目に入るので、繰り返し必要事項を復習できるという点もおすすめです。
*「やったつもり」を防ぐ復習のコツについては、こちらの記事も必読!
>> 英語長文読解の勉強法は「復習」が命!正しい解き直しルールと陥りがちなNG例
勉強の「質」にもこだわってライバルに差をつけましょう。
3. スキマ時間勉強法(3)「スキマ時間で問題演習も…積み重ねが大事!」(Y.H.さん)
●入学した大学・学部学科:中央大学 理工学部 都市環境学科
部活動が忙しく、平日にまとまった勉強時間を確保するのが難しかったため、スキマ時間を有効活用することはとても重要でした。私は電車通学だったため、毎日往復1時間30分程度の勉強時間は確保できました。
行きの時間ではその日におこなわれる小テストの勉強や、英単語や古文単語などの暗記事項を確認していました。帰りの時間ではその日の授業の復習や、行きの時間と同様に暗記事項の確認をしていました。
授業の合間の10分休憩も有効活用していました。次の授業の予習として教科書を読んだり、先に演習問題を解き進めていたりしていました。昼休みも十分に時間があったので、宿題をやることが多かったです。
このように、学校生活で暇だと思った時間は何かしらの勉強をしていたように感じます。通学時間など毎日決まったスキマ時間が確保できる場合は、その時間の勉強を習慣化することが望ましいです。電車に乗る前に参考書や単語帳をカバンから取り出して、勉強する意識をつけましょう。
*部活動と受験勉強の両立は多くの高校生が抱える悩み…。スキマ時間をうまく使って東大合格を掴んだ先輩たちの体験談も、一読の価値ありです。
>> 受験勉強と部活の両立!東大生が語る、合格をつかみ取るための時間の使い方
4. スキマ時間勉強法(4)「どこにでも参考書を持ち歩き勉強!」(M.N.さん)
●入学した大学・学部学科:青山学院大学 文学部 史学科
通学時間は1時間10分、そのうち電車が30分。乗り換えの時間も長かったため、それらの時間は英単語や古文単語の暗記に充てていました。学校での休憩時間は次の授業の内容に目を通すなどしていましたが、高校3年間ずっと授業の半分以上が移動教室だったため少ししかできませんでした。
平日休日問わずどこにでも英単語帳を持ち歩いていたため、時間があれば単語の暗記に勤しんでいたような気がします。苦手な英語ですが、「試験で単語がわからない」ということだけは絶対にないようにしたいという気持ちがあったからです。
*実際にバスでの通学時間を使って英単語を極めた先輩の例も。こちらの記事に体験談が掲載されています。
>> 英単語の効率的な覚え方を伝授! ~高校生が抱えがちな“覚えられない”悩みを解決~
また「必ずノートなどを常に手に持っておく」ということを心掛けていました。私はスキマ時間に勉強することを意識していたものの、初めのうちはノートをカバンに入れてしまったまま取り出すことを忘れ、実際に時間を有効活用できなかったことが多々ありました。そこで通学中は常に1冊、手にノートや単語帳を持つようにしていました。すぐに開けて便利ですし、「時間は勉強する」という認識をより早く自分の中に習慣づけることができました。
5. スキマ時間勉強法(5)「アプリを使って効率よく学習」(Y.I.さん)
●入学した大学・学部学科:東京理科大学 経営学部 経営学科
電車通学だったため、電車に乗っている時間にスマートフォンのアプリを使って勉強していました。通学時は満員電車で参考書やノートを開きにくかったためいので、片手で操作できるアプリでの勉強が役立ちました。
実際に使っていたのは「暗記メーカー」、「WordHolic」というアプリです。
「暗記メーカー」は特に定期試験に向けた副教科などの暗記科目用として使いました。選択式・記述式など問題形式のバリエーションが豊富だったり、作った問題集を友達と共有できたりするのが特徴です。私は夜に勉強した内容を朝の通学時間に復習するという習慣を作ったので、ると効率よく暗記することができたと思います。
「WordHolic」は単語帳アプリで英単語を覚えるのに使っていました。このアプリのおすすめポイントは単語をフラッシュカードのように自動でスライド再生してくれるところです。満員混んだ電車内などでスマホの画面を操作するのも難しい時などに便利です。
*「勉強アプリ」について詳しく紹介した、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
>> スマホを味方に!大学受験に役立つおすすめの勉強アプリ9選
6. まとめ
4人の大学生それぞれ、高校生時代には生活リズムや通学手段に応じて、「スキマ時間」を上手に勉強に活用していましたね。特に英単語や古文単語はこの「スキマ時間」での勉強量が大きな差に繋がります。
このほか、「持ち運びができるオリジナルなノートをつくる」という勉強法も復習に効果的です。
ぜひ実践できそうな方法から取り入れてみてください。