この参考書のレポート
- 総合満足度
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- わかりやすさ
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- 見やすさ
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- 使い勝手
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- 使い始めた時期
- 高校卒業後 ・4月
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- 使用期間
- 1年以上
使い方レポート
良質な問題に的確な解説!さらに本自体が使いやすい!!
この問題集は、志望校のレベルを問わず、記述現代文が必要な全受験生が取り組むべき、完成度が高い問題集です。
1.使用対象者
本格記述現代文が必要な全受験生(地方国公立下位レベル~旧帝大最難関レベル)
2.特徴紹介
①良問ぞろいの問題構成
こちらは、“評論12+随筆3+小説5=計20題”という問題数で構成されており、力がつきそうな選りすぐりの良問ばかりを採録。練習量もしっかり確保できます。
なお、類書と比べて最多の問題数を随筆・小説に割いているため、志望校で小説問題が頻出される場合は良いと思います。
ただし、志望校が評論中心の出題でも、随筆と小説の演習を積むことは必ず良い方向に活きてくるので、こちらの問題集は良いと思います。
②簡潔だが必要十分な問題解説
解説スタイルは、基本的に文章を重ねて説明する「文章型」が多く、設問解説では、「ビジュアル型」の図式的な解説も部分的に採用されています。
ただし、それ故にこそ、解説は「簡潔」であることが心掛けられているのです。
「ダラダラと長文を読まされる」という印象が生じぬよう工夫され、加えて、ただ「短い」だけではなく、「簡潔な上にわかりやすく疑問点が残りにくい」という“必要十分さ”を追究した解説になっています。
ここに“プロフェッショナルの仕事”を感じますね!
そして、「記述現代文解法」が解説の随所で紹介されていくのも特徴です。「参考書」で学んだ理論の復習・確認が出来るので、「この問題だけ」にとどまらない「いつでも使える普遍的な力」を身につけることが出来ます。
ただし、必ず事前に記述現代文用の「参考書」をしっかりと学習してからこの『CanPass 現代文』を使用してくださいね。
具体的には、
・浦貴邑・中崎学(ともに河合塾)著『記述の手順がわかって書ける!現代文記述問題の解き方―「二つの図式」と「四つの定理」』(河合出版)
との併用が良いでしょう。(※理由は上記の参考書のレビューにて詳しく紹介します。)
③書籍としての使いやすさ
この問題集は、問題編(別冊①)、解説(本冊)、解答用紙(別冊②)という構成になっており、記述現代文を「自学自習」する人への配慮にあふれているのが美点です。
特に、「解答用紙」に記入したものを自分でスムーズに採点=「自己採点」できるのが嬉しい!
解答用紙を意識して解答を作ることの大切さ・難しさを実体験できます。そして、自身の書いた解答を、「模擬採点例」とその根拠を参照しながら、詳しく丁寧な採点基準や配点をもとに自ら採点できるのです。
まさに、自習しやすさにこだわった素晴らしい良書ですね。
~受験生の皆さん、ぜひ『CanPass 現代文』で志望校合格を勝ち取って下さい。~