この参考書のレポート
- 総合満足度
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- わかりやすさ
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- 見やすさ
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- 使い勝手
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- 使い始めた時期
- 高校卒業後 ・4月
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- 使用期間
- 1年以上
使い方レポート
「記述現代文 入門書」の決定版!現代文の記述対策ならコレ!
この本は、志望校のレベルを問わず、記述現代文の必要な全受験生が最初に取り組むべき、圧巻の出来を誇る、演習中心の「記述現代文 入門参考書(兼問題集)」です。
また、「大学入学共通テスト」に向けて記述現代文の需要は今まで以上に高まっています。高校1・2年生の皆さんも必見ですよ!
1.使用対象者
・本格記述現代文が必要な全受験生(地方国公立下位レベル~旧帝大最難関レベル)
・共通テストに向けて記述現代文の基本を学習したい高校1・2年生
2.特徴紹介
① “シンプルかつ合理的”な解法
筆者(あべ)はこんな記述現代文対策の参考書が出ることを心待ちにしていました!
出版から日の浅い本書ですが、お世辞抜きで、「記述現代文の入門書ならこれ!」と言い切れるような“素晴らしい一冊”に仕上がっていると思います。
その理由はなによりも、“汎用性が高くて単純明快な解法”に基づいて解説が行われていること!
この本では、現代文記述問題を「言い換え(=内容説明)問題」と「理由説明問題」の2パターンに大別。両者への対応法を“シンプルかつ合理的”に説明してくれています。
ここで特に大切なのが、“シンプル”という点!
いくら良いことがたくさん書いてある参考書でも、その内容が複雑すぎて、自分自身では上手く使いこなせないことがあるんですよね…。
具体的に言うと、「あらゆるパターンを網羅して解法を示してくれているが、細分化されすぎて覚えきれない!」などという場合です。
一方、この本では、「レベルを問わず実践でき、ビジュアルで捉えやすい単純明快な解法」を“わずか2つ”のパターンに集約して解説してくれています。
さらに、その2パターンの解法は、最近の参考書に多い「重要事項も含めて内容を切り詰め、ムリヤリ単純化している」ということがありません。
しっかりと記述現代文の出題傾向の核心を捉えた、“スマートで合理的な必要十分の解法”です。
そのため、まずは本書を信じて、現代文の記述対策を進めるといいでしょう!※【注】
② 学習効果が緻密に計算された問題の配列
また、本書の問題文の配置に関しては、「短めで読み取り易いものから長めで内容が(やや)複雑なもの」へと、明確な編集意図をもって配置されています。
さらに、その本文は、「学習効果が高まるように筆者自身が問題文を執筆している」ものもある力の入れようなのです。
「きちんとした目的意識を持って、参考書全体がデザインされている」のが美点ですね。
③ “見てわかりやすい”図解的な本文(設問)解説
加えて、こちらの参考書では、解説部分にも工夫が凝らされています。その一つ目が、「ビジュアル面も重視した本文(設問)解説」です。
まずは、ビジュアル重視で見てわかりやすい、「図解的な本文(設問)解説」が良いですね。
本文全体を再掲し、「波線」や「矢印」を用いて、傍線部と本文の論理的な対応関係をわかりやすく紹介してくれています。
上述のように、著者は本書のために“オリジナル本文”を書きおろす力の入れようであり、これは「本文のレベルを調整し、解法の理解・定着に最適な作問を行う」ことを目的に行われていると筆者(あべ)は考えています。
ついては、「現代文読解の基礎」を学習していれば、本文全体の解説はシンプルでも十分に内容を理解し、効果的な学習を行えるでしょう!
④ 「読んで終わり」ではない、復習まで配慮された“身になる”解説
そして、二つ目の解説部分の特徴が、「既習の設問解説を踏まえて、設問に再トライできる“解き直しシステム”」です。
現代文では、解答後に「解説を読んで終わり」という学習者も多いですが、この本では解説の途中に、つい先ほど読んだ解説事項を踏まえて、改めて自分で解答を書いてみるというシステムが採用されています。
これは、対面授業では時間的都合上なかなか実現しにくいものの、実に学習効果が高く、「参考書ならでは」の学習法として非常に画期的な仕掛けだと思います!
「その場限りではない、次につながる普遍的な学習」が何よりも大切なので、それが実現されている点で本書はやはり素晴らしいですね。
~皆さん! 『現代文記述問題の解き方!』を使って、記述現代文の学習をはじめましょう!!~
【注】
いくら本書が「入門」と言っても、「現代文読解の基礎」が出来ていないと、記述現代文対策の基礎は身に付きません。
必ず「現代文読解の基礎」を習得の上、この『現代文記述問題の解き方!』に取り組みましょう!