この参考書のレポート
- 総合満足度
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- わかりやすさ
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- 見やすさ
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- 使い勝手
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- 使い始めた時期
- 高校3年生・10月
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- 使用期間
- 1ヶ月〜3ヶ月
使い方レポート
漢文を言語的に学べます!英語が得意な人/記憶より思考派の人に
漢文句形は種類もそこそこ多く、名前を付けてパターン化しても覚えきれないことも多いと思います。曖昧な記憶を頼りに何となく解いて何となくミスするのは勿体ない、とはいえ無理して暗記するのは時間や労力が無駄に掛かってしまう……。受験生は忙しいです。国語の一分野に過ぎない漢文のことなど、後回しにしがちではありませんか?
しかしマニアックな知識ならばともかく句形が分からなければ漢文の正確な読解は難しいです。漢文漢文と言いますが言ってみればそれは中国語の古典(返点付きではありますが)、日本語とは全く別の言語であるはずです。となると句形というのも文法上のルールのことであり、無理矢理暗記するのでは受験生に負荷が掛かりすぎるものなのです。
英語は「SVO」などと言われるように日本語とは違う品詞(言葉の種類)の並べ方をしますよね。漢文を学ぶにあたって同じような例えを聞いた人もいるかもしれません。しかし英語に比べて授業時間数も読んだ例文の数も少ないままに受験に臨むのではないでしょうか。
そこで!(前置きが長くなりましたが、、)この参考書です。この参考書の良いところは、漢文の文法的な基本を押さえた上で「例外事項として」特別な名前のついた句形を紹介している点にあります。例えば「全部否定」は否定文の基本なのでそれをまず押さえた上で「部分否定」などの例外的な句形を扱います。
英語でも notの使い方と同時に not〜but〜を習ったりはしませんよね。同じことです。この参考書を使えば、覚えなければならない句形の数が減らせると同時に句形同士を関連付けて理解することができます。
英語や語学を学ぶのが好きな人・得意な人には最適だと思います。また文系の人に限らずとも、体系立てて物事を思考する力のある人なら短期集中で漢文を身につけられると思います。プログラミング言語なんかにも似てるかもしれません(私は詳しくないですが、、、)
おすすめの使い方は、問題が練習問題と実戦問題に分かれているはずなのでまず練習問題を一冊通して解いてから、実戦問題を一周するのが良いと思います。その場合10日間完成が厳しそうであれば2倍の20日間でやったり、問題量を見て適宜増減して構わないと思います。
受験は我慢大会ではありません!やれる所は効率的にやって、余った時間を休憩に回した方が良いと思いませんか?皆さんの健闘を祈ります!!