この参考書のレポート
- 総合満足度
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- わかりやすさ
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- 見やすさ
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- 使い勝手
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- 使い始めた時期
- 高校入学前 ・6月
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- 使用期間
- 1年以上
使い方レポート
歴史の流れと繋がりがわかる!論述問題を解く人/時間がある人に
世界史はヨーロッパからアジア、アフリカ、中東などとても広大な地域を扱うので混乱しやすい分野だと思います。特に二次試験で世界史を使う予定のある人や、論述形式が見込まれる人にとっては時代・地域・影響関係の理解はしっかりしておきたいのではないでしょうか。
このヒストリカは、矢印や色枠が複雑に絡み合って一見とっつきにくい印象の図録だと思います。学校によっては世界史図録にはタペストリーの方を指定・推奨しているところもあるかもしれません。タペストリーは確かに写真の種類が豊富でいかにも資料集!といった感じなのですが、論述向けではないかもしれません(そもそもそこまでしっかり世界史をやる人が少ない可能性はありますが、、)
ヒストリカの強みは、時代の流れと地域ごとの状況が一目で分かる作りになっていることです。教科書の文章なら
「××世紀フランスでは………、一方同じ頃ドイツでは〜〜〜、それに対しイタリアでは........」
という風に地域ごとにブロック状に記述が分かれていることが多いと思います。そしてそれらの影響関係について
「××××年のフランスの〇〇に影響されてドイツでは△△になり〜〜〜この運動をホニャララという」
みたいな記述で纏められます。さて、教科書の文章だけでこのようなストーリーが脳内に浮かぶでしょうか?さらに唐突に出てくるシルクロード間の交流やイスラーム世界とのあれこれやらが、果たして頭の中に組み上がってきてくれるのでしょうか?教科書に矢印の書き込みをしてもこんがらがってきませんか?そんな時のヒストリカです。
もちろん一番の基本は教科書であり、授業が上手い先生ならばその授業やノートも役に立つかもしれません。また文系の人なら殆ど持っていると思いますが世界史の用語集も大事になってきます。これにヒストリカも加えれば、完璧です。その装備があれば独学でも二次の世界史に挑めます(経験者は語る)
ただし時間がある人の方が向いているかもしれません。試験科目が色々と多い中に世界史もある、という場合なら時間を他に回す選択肢もありです。世界史の難易度と比率が高い人ほどヒストリカの使い勝手が増します。少数かもしれませんが確実にニーズはあると思うので、そんな方の目にとまれば幸いです。