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大学の長期休みは高校とこんなに違う!~現役大学生たちのリアルなバカンス事情~

2024.11.11

大学の長期休みの特徴は、なんといってもその長さにあります。現役大学生は2カ月程度ある長期休みをどのように過ごしているのでしょうか。6人の現役大学生に大学での長期休みの過ごし方や、高校時代との違いについて聞いてみました。
「大学生の休みって勉強で忙しいの?」「大学の長期休みだからこそできることって?」——大学入学後の生活を今からイメージし、受験勉強のモチベーションアップにつなげてください!

1. 「自由に活動して視野を広げる機会に!」(K.K.さん/文学部3年生 社会学専攻)

・高校時代の長期休みの過ごし方
私は高校時代に運動部に所属していましたので、ほぼ毎日午前中から部活動の練習がありました。高校1年生の夏休みには、オープンキャンパスにも行きました。
受験期の夏休みはとにかく毎日勉強!勉強中心の生活リズムでしたが、朝方に公園に友達と集まってサッカーをすることが、唯一の楽しみでした。
・高校時代に夢見ていた大学生活の夏休み
身のまわりに大学生がいなかったので、大学の長期休みがどのようなものかあまり想像がついていませんでした。ですが、受験期にはサークル活動などの大学入学後にしたいことをスマートフォンで調べて、勉強のモチベーションを上げていました。
・大学の長期休みの特徴
高校までと比較して、大学の休み期間はとても長いことが特徴だと思います。高校までの長期休みは1カ月程度のことが多いのではないでしょうか。大学の長期休みはだいたい2カ月程度あります。また、高校時代と比べて、大学の長期休みはスケジュールの調整がしやすいという点も特徴だと思います。2カ月間のあいだ、部活動やサークル、趣味、アルバイトなど自分のしたいことにとことん打ち込むことができます。
・大学の長期休みの過ごし方
私は長期休み中、基本的にアルバイトと趣味(旅行と読書)に時間を割いています。大学の施設は夏休み中でも使えるので、予定がない日は大学に行って本を読むこともあります。
長期休み中は普段よりキャンパスに人が少ないので、快適に図書館などの施設を使うことができます。
・大学の長期休みの一番の思い出
課外活動で環境教育プログラムを受講したことです。夏休み中に、北海道の山間に1週間程度宿泊して、自然の大切さや環境問題について学びました。普段の学生生活では関わることがなかった農業や林業など、一次産業に従事して生計をたてている方々と交流することができました。
柔軟にスケジュールを調整できる大学の長期休みだったからこそできた、貴重な体験だったと思います。

2. 「日本全国、海外にも旅行三昧!」(Y.K.さん/文学部3年生 社会学専攻)

・高校時代の長期休みの過ごし方
高校1、2年は部活中心の長期休みでした。学校から宿題も出ていたため、大学での長期休み期間に比べると自由な時間は少なかったと思います。
受験期は毎日1日中勉強していましたが、ご褒美に遊びに行く日もありました。
・高校時代に夢見ていた大学生活の夏休み
身のまわりに大学生がおらずあまり大学の夏休みのイメージがわきませんでしたが、「1日中勉強する夏休みは今年が最後」ということが、受験勉強に取り組むモチベーションになっていました。
・大学の長期休みの特徴
大学の長期休みは約2カ月あり、高校と違い課題などもないためかなり自由に時間が使えます。しかし、そのぶん何となく時間を過ごすと退屈になってしまうため、あらかじめ長期休みの過ごし方について計画を立てておくことがおすすめです。
私の場合は、旅行・免許合宿・課外活動など長期休みだからこそできることを、各休み期間中に1つ以上は入れるように計画していました。
・大学の長期休みの過ごし方
普段はアルバイトを中心に過ごしています。長期休み期間は、遊びや旅行など大きな出費があるため、そのぶんアルバイトにも力を入れています。
また、休み中は大学がある時はなかなか予定が合わない友人と遊ぶようにしています。
・大学の長期休みの一番の思い出
たくさん旅行したことです。東北、四国、関西、一番遠くだと海外にも行きました。1週間単位の旅行が何回もできるのは大学生の特権だと思います。
海外旅行では、その国の言語が話せなくとも英語でやり取りをすることができたため、受験勉強で学んだ言語が実際に役に立ったと実感しました。

3. 「スケジュールをうまく組んでやりたいこと全部叶える!」(K.S.さん/スポーツ科学部 2年生)

・高校時代の長期休みの過ごし方
1、2生のうちはとにかく部活動をしていました。
受験生の頃は、毎日開校から閉校まで塾で勉強していました。
・高校時代に夢見ていた大学生活の夏休み
大学生になって友だちと旅行に行くことが楽しみでした。
また、現在所属している競技チアリーディングサークルに所属しようと思っていたので、サークルの夏合宿や練習も楽しみでした。
・大学の長期休みの特徴
とにかく長いです。高校の長期休みは1ヶ月ほどでしたが、大学は2カ月半ほどあります。
大学の休み中は長期間の旅行をすることができるし、バイト漬けになってもある程度は自由な時間を確保できると思います。
・大学の長期休みの過ごし方
アルバイトが週4日、サークルの練習が週5日で入っています。夏休みの2カ月半のうち、2週間はサークルのオフの期間があるので、そこで1週間ずつ2か所に旅行に!今年の夏休みは、沖縄と韓国に行きました。
・大学の長期休みの一番の思い出
長期間の旅行などの予定を入れられたり、やりたいと思っていても実行できなかったことを実行できたりするところが魅力だと思います。

4. 「学生プログラムに参加!」(Y.I.さん/経営学部 2年生 経営学科)

・高校時代の長期休みの過ごし方
まわりが高校関連のコミュニティしかなかったので、勉強・部活・友達と遊びに行く・家族と旅行に行く、といった過ごし方でした。
受験期には、塾の自習室で勉強したり、受験する大学の場所を確認したりしていました。
・高校時代に夢見ていた大学生活の夏休み
兄が大学生だったので、それを見て大学の長期休みは高校生に比べて期間が長いというイメージと、友だち同士で旅行に行けるというイメージを持っていまいた。
・大学の長期休みの特徴
受験がないので、「勉強しなきゃ」という気持ちを持たずに、思う存分休みを満喫できるところだと思います。
・大学の長期休みの過ごし方
アルバイトをしたり、地元の友達と久しぶりに会ったりしました。
大学の授業がある時にまとまった時間が取れずに見られなかったドラマを見たり、読書したりと趣味に充てた日もあります。
・大学の長期休みの一番の思い出
学生プログラムに参加したことです。初めて会う同世代の人たちとグループを組んで、地方に行ってその地域をPRする動画を制作するプログラムに参加しました。
動画関係だったり、まちづくりだったりとさまざまな分野を学ぶ学生と交流できたのがよい経験になりました。10日間のプログラムだったので、大学の長期休みだからこそできた経験だと思います。

5. 「ゆったり過ごしてリフレッシュ!」(I.T.さん/理学部 3年生 物理学科)

・高校時代の長期休みの過ごし方
高校時代は、部活動の練習や大会で予定がいっぱいでした。特に、2年生の春休みは引退を見据え部活動でやり残したことがないように、受験勉強よりも部活動を優先していたと思います。
勉強は好きな科目を中心に勉強していました。科学オリンピックに参加していたので、物理・数学の予習をしていました。
・高校時代に夢見ていた大学生活の夏休み
大学の長期休みは高校よりも長いというイメージはありましたが、明確に何をするか決めていませんでした。大学の大きな図書館で、専門書を読んで勉強していたらかっこいいなと妄想していました。
・大学の長期休みの特徴
大学の長期休みは旅行に行ったり友達と遊んだりしやすいタイミングですが、お金に余裕がないまま長期休みを迎えるとアルバイトだけで忙しくなってしまうと思います。
一方で、長期休み中は、まとまった時間が確保できるので、何か一つのことに打ち込んだり、これまでできなかったことにチャレンジしたりできます。
・大学の長期休みの過ごし方
アルバイトにはそこまで力を入れ過ぎず、サークルや自分の趣味に時間をかけるようにしています。例えば、サークルの合宿に参加しました。私の所属するサークルでは合宿が1週間と長く、そのぶんお金もかかるので財布と要相談です。長期休み前にアルバイトして貯金をしておくようにしています。
また、動画配信サービスで、1つのシリーズを一気見!記憶が新鮮なままたくさんの作品を見ることができるので楽しいです。
・大学の長期休みの一番の思い出
免許合宿です。免許合宿でマニュアルの運転免許を取得しました。マニュアル車の運転が難しくてミスをしてしまい、自動車学校の教官に怒られることも少なくありませんでした。教習が終わってアニメを見ている時が、唯一心が安らぐ時間でした。
(マニュアル車:運転のギアチェンジを手動でおこなう自動車。比較的運転が難しい。)

6. 「自由をとことん楽しむ一人旅!」(S.Y.さん/教育学部 3年生 文化人類学専攻)

・高校時代の長期休みの過ごし方
1年生の頃は部活や家族旅行などをしていました。高校生は受験期が近づくと出かけることも少なくなってしまうので、今となってはもっと友人と遊んでおけば良かったと後悔しています。
2年生の頃は、受験に向けて参考書での勉強に少しずつ取り組んでいました。
・高校時代に夢見ていた大学生活の夏休み
高校生の頃にあまり大学生の休暇について考えたことはありませんでしたが、旅行や短期留学・研修などに参加したり、サークル活動をしたりしているイメージでした。
・大学の長期休みの特徴
休みの期間が圧倒的に長いです。課題も出ないので本当の意味で「自由」だと感じます。
ですが、自分で予定を立てなければ無意味な時間だけが過ぎていってしまうので、休み前にある程度計画を立てておくことをおすすめします。
・大学の長期休みの過ごし方
アルバイトをしていました。また、まとまった時間を確保できるので、資格の勉強にも取り組みました。もちろん、趣味の時間も充実させています。
私は実家を離れて学生生活を送っているので、長期休み期間は地元に帰省もします。
・大学の長期休みの一番の思い出
初めて一人旅をしたことです。友人や家族などとは何度も旅行をしたことがありましたが、一人での旅行は初めてだったので、新鮮で楽しかったです。
大学生になって一人で何かをすることに対するハードルが下がったと思います。今回の一人旅は国内旅行でしたが、今度は一人で海外旅行にも挑戦してみたいと思っています。

7. まとめ

現役大学生のリアルな長期休みの過ごし方を紹介しました。サークルや趣味、アルバイトなど、メンバーそれぞれの過ごし方でしたね。
大学の休み期間は、高校の長期休みと比較してずっと自由度が高くなります。興味・関心があることや、力を入れたいことにとことん向き合えるのが大きな魅力です。
ぜひ今から大学生活を送る自分の理想像をイメージして、受験勉強を頑張る糧にしてください!

StudiCoサポーター K.K. Y.K. K.S. Y.I I.T. S.Y.
K.K. : 早稲田大学 文学部 合格 Y.K. : 早稲田大学 文学部 合格 K.S. : 早稲田大学 スポーツ科学部 合格 Y.I : 東京理科大学 経営学部 経営学科 合格 I.T. : 東京大学 理科一類 合格 S.Y. : 東京学芸大学 教育学部 合格