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海外とつながる大学生活をのぞいてみよう!~現役大学生が体験談をもとに紹介~

2024.10.31

高校生活ではなかなか馴染みのなかった、海外の世界。大学に入ってからも外国とのつながりを感じるのは、国際系の学部に進まないと難しいと思っていませんか?――実はどの学部に進学しても、さまざまな方法で国際交流を楽しむ方法があります!
留学だけでなく、外国語の授業や課外活動などを通して得られる、大学生活における海外との関わりについて、現役大学生が実際の体験談をもとに紹介します。

1. 大学に入って実感する海外とのつながり

大学では、日常生活を通じて海外とのつながりを感じたり、特定の目的で海外との関わりを持ったりと、さまざまな形で高校より大きいスケールでのコミュニケーションが生まれます。
「世界が広がった」と感じる現役大学生たちの経験談を聞いてみましょう。

1-1. 第二外国語で趣味を広げる(StudiCoサポーターK.K.さん)

私は大学生活で海外に行ったことはまだないですが、第二外国語の授業を通して海外とのかかわりを深めました。
私が第二外国語として履修したのは「朝鮮語」です。大学の1年次に第二外国語の授業を受けて、趣味の幅が広がったと感じています。
具体的には、韓国ドラマK-POPを楽しめるようになりました。今までは韓国のコンテンツにそれほど興味があったわけではなかったのですが、大学で本格的に朝鮮語を学んだことで、韓国ドラマやK-POPに触れる機会が増えました。コンテンツの魅力はもちろんですが、ドラマを見たり歌を聞いたりしていて、授業で習った語彙や文法が使われているのを聞き取れるようになって楽しかったです。
第二外国語の授業を通して趣味の幅を広げるという方法でも、大学生活で海外との関わりを持ったと言えるのではないかと思います。

1-2. 海外旅行に行く(StudiCoサポーターY.K.さん)

大学2年生の夏に、人生で初めてドイツへ海外旅行に行きました。それまではあまり海外に興味がありませんでしたが、大学の第二外国語でドイツ語を履修したことにより興味を持つようになり、ドイツを旅行先として選びました。
結局旅行中にドイツ語を話す機会はあまりありませんでしたが、自分が学んだ言語ということで街の標識などを見ても安心感がありました。旅行では観光地をはじめ地元のスーパーマーケットや公共機関も利用し、その国の生活を短い間ながら肌で感じることができました。
大学の文系学部において第二外国語は必修になることが多く、負担に感じる学生も多いかもしれませんが、私のように言語から自分の興味が広がることもあります!ぜひ積極的に新しい言語を学んでみてほしいです。
また、海外にプライベートで行くのも自由度が高く、留学とは違った面白さがあると感じました。

1-3. 留学生の友だちをつくる(StudiCoサポーターY.I.さん)

私はアルバイト先の友人がスペイン語学科だったので、その友人を通してスペインとメキシコから来た留学生と友だちになりました。私自身は大学で留学生と関わる機会がなく、第二外国語の授業も受けていなかったため、他国出身の人と友人として関わるのは初めてでした。
一緒に日本観光をしたりお互いの国の言語や文化について教え合ったりしました。会話の中でスペインやメキシコでの生活についてだけでなく、留学生だからこそ感じることのできる日本の特徴を教えてもらったり、日本での留学生活について話を聞いたりたりして、新たな気づきを得ました。
もし留学生の友人をつくりたいと思ったら、同じ学部・学科の人に声をかけてみたり、他の大学や学部の友人を介して知り合ってみたりすると良いかもしれません。
そのほかにも大学によっては、国際交流のイベントを開催している場合もあるので、そのような場に行ってみるのも手だと思います。

1-4. 大会で海外に遠征する(StudiCoサポーターY.S.さん)

私はこれまで培った自身の技術力を試すため、大学院1年の夏にヨーロッパでおこなわれた工学系の国際コンペティションに参加しました。自分たちでゼロからロボットを設計・製作し、その出来栄えを競うコンペティションで、1年ほどかけて準備や資金調達をおこないました。
ヨーロッパでおこなわれる最終選考の前に、英語での論文執筆や紹介動画の提出による一次選考がありました。論文の執筆経験や動画編集経験はあったものの、英語での作業は初めてであり、学術的な英単語の選定や文章構成の正確さなど苦労した点もありましたが、無事に選考を通過することができました。
最終選考では製作物の出来栄えを審査員に評価され、他のチームを抑えて総合優勝とそれに伴う賞金を獲得しました。
留学やボランティア等とは異なるルートでの海外経験でしたが、コンペティションに参加した他チームとの交流や前後の日程での観光を通して、日本にはない異文化を学ぶことができました。
大学で専門分野を学ぶ場合は、その道の国際大会にチャレンジしてみることもおすすめします。

2. 課外活動を活かした海外へのアプローチ

旅行や遠征以外にも「海外で長期滞在してみる」という選択肢があります。
例えば、「ワーキングホリデー」という方法。海外で働きながら語学力の向上や異文化交流、現地の人とのコミュニケーションなどを目的に短期間現地に滞留する制度のことです。期間は通常1年間ほどですが、数か月間と比較的短期的なものもあります。
実際にワーキングホリデーを体験した先輩のエピソードを紹介します。

2-1. 世界中の人と働く経験(StudiCoサポーターH.T.さん)

私は2024年の夏、アメリカのJ1ビザを取得して、Work and travelというプログラムに参加しました。
具体的には、世界遺産に登録された大自然の中にあるレストランで、世界各国から集まった人々と一緒に仕事をしました。初めは同僚や上司のネイティブ英語を聞き取れず、苦戦する日々が続きましたが、積極的に英語を使う努力をすることで、段々とコミュニケーションを楽しむ余裕がうまれてきました。
レストランへいらっしゃったお客様や、一緒に働く同僚との会話の中で強く感じたことが1つあります。それは、日本が想像以上に多くの人に愛されているということです。日本に行ってみたい!大好きで何度も行っているよ!という声を聞く度に、日本の素晴らしさに気づかされました。このことを実感できただけもこの旅の価値はあったと思っています。
「なぜ日本で英語を勉強しなければいけないのだろう?…受験のため?」――そうモヤモヤしながら勉強している高校生もたくさんいると思います。実際私もその1人でした。しかし、中学・高校で培った英語が役立つ日は必ず来ます。あの時勉強して良かったと思う日は、そう遠くはないです。モチベーションとなるものを何でも良いので1つ決め、是非継続して英語を勉強してみましょう!

2-2. 大学が後押しする海外とのつながり

大学生から紹介したアプローチ以外にも、外国と関わる方法はたくさんあります。
大学では学生の海外での活動を後押しするため、課外活動としてさまざまなプログラムを用意しているケースもあります。

・海外ボランティアに参加
大学生が参加できる海外ボランティアの中には、例えばフィリピンやカンボジア、タイなどの東南アジアで、スラム街や孤児院で生活する子供たちと交流するボランティアがあります。木を植えたり海を清掃したりするという自然保護を目的としたボランティア、現地の日本語学校で日本語教育の補助をするといったボランティアも。
このような活動はインターネットで検索すれば簡単に調べられるので、興味のあるボランティアを高校生のうちから探してみるのも良いでしょう。

・学生プログラムに参加
大学が用意している学生用のプログラムは、海外ボランティアのような慈善活動よりもより研修的な内容となっています。語学、ビジネス、課題解決などさまざまなテーマを学ぶプログラムがあり、大学や企業が主催しているケースが多いです。
また大学主催のプログラムに参加すると、大学によっては単位を取得することができる場合もあります。このような情報は大学が専用のWeb掲示板で発信していたり、他の団体や企業がインターネットで募集していたりしますので、ぜひ大学に入ってから調べてみてください。

3. まとめ

大学生の海外との関わり方について紹介しました。
海外とのつながりを感じたきっかけは、大学で学ぶ「第二外国語」やアルバイト先の友人など人によってさまざまですが、国際系の学部でなくても学生の行動次第で、ぐっと海外との距離を縮められることをわかっていただけたでしょうか。
大学生活は、専門分野の勉強や研究だけでなく、自分のコミュニティや視野を広げられる貴重な期間でもあります。スケールの大きい世界とのつながりを、大学生になって体感しましょう!

StudiCoサポーター Y.I.
東京理科大学 経営学部 合格