• 受験生活

【学校推薦型・総合型選抜】大学入試の面接ってどんな質問をされる?気を付けるべきことは?――実際の体験談をもとに紹介!

2024.05.22

「大学入試で面接があるけどどのような対策をしたらいいかわからない」「どんな質問をされるのか不安・・・」――そんなお悩みを抱えていませんか?
指定校推薦や公募制推薦、総合型選抜など受験方式によって面接内容もさまざまです。
大学入試で面接を受ける予定の受験生に向け、実際に大学受験で面接を経験した現役大学生の体験談をもとに、面接対策で気を付けるべきことなどを紹介します。

1. 大学入試での面接体験談

指定校推薦、公募制推薦、総合型選抜で面接試験を受けた現役大学生に、以下の6つの質問をしてみました。

【質問項目】
(1)面接の対策を始めたのはいつ頃ですか
(2)実際に受けた試験の形式
(3)どのような対策をしましたか
(4)どんな質問をされましたか
(5)個人的にやっておいて良かったこと、気を付けるべきだと思ったことはありますか
(6)面接を受ける高校生にひと言

1-1. 指定校推薦

【合格大学】
東京理科大学 経営学部 経営学科(StudiCoサポーター Y.I.)

(1)面接の対策を始めたのはいつ頃ですか
指定校推薦は10~11月頃に校内選考が終わり、12月頃に大学で面接を受けました。
実際に対策を始めたのは高校3年の11月の初め頃でした。

(2)実際に受けた試験の形式
試験は面接のみ。面接官2人で面接時間は20分ほどでした。

(3)どのような対策をしましたか
教室の入退室や椅子の座り方などのマナーについてと、大学・学部の志望理由高校時代に頑張ったことといった質問への対応を学校の先生相手に練習しました。

(4)どんな質問をされましたか
志望理由や学部・学科にまつわる質問、高校時代に頑張ったこと、数学の公式や確率の問題が出されました。
指定校推薦は過去に同じ大学へ先輩が進学していることが多く、その場合学校の先生が過去の面接についてなどの情報をたくさんお持ちなので、ぜひ頼っておいた方が良いと思います。

(5)個人的にやっておいて良かったこと、気を付けるべきだと思ったことはありますか
質問にしっかりと答える練習をしておいて良かったと思います。人に説明するとなると相手に分かりやすい言葉や文章構成で話す必要があるので、話す内容や順序などを何度も練習すると良いです。
また面接の待ち時間が長い場合があり、私の場合スマートフォンの電源は切らなければならなかったので、面接の想定質問と回答を紙に書いて持っておくとそのような空き時間にも見直せて良いと思います。
大学からの指示にもよりますが、もし面接に不安がないようであれば本を持っていくか勉強道具を持っていくのも良いかもしれません。
あとは入室する際に受験番号を伝える必要があるので、間違えがないよう確認しておくことが大切だと思います。

(6)面接を受ける高校生にひと言
指定校推薦の面接は余程のことがない限り、合否に大きな影響を与えないことが多いので、なぜ自分がこの学部・学科に行きたいのか自信をもって答えられればきっと大丈夫です!
緊張すると思いますが、そこまでかしこまらずにいつものあなたらしさを出せるよう頑張ってください。

1-2. 公募制推薦

【合格大学】
富山大学 芸術文化部(A.M.さん)

(1)面接の対策を始めたのはいつ頃ですか
志望を決めたのが高校2年の春休みで試験が高校3年の11月末だったので、高校3年の6月頃から始めました。

(2)実際に受けた試験の形式
小論文と面接があって、2つの合計点で合否が決まる形式でした。
面接官は3人で面接時間は10分から15分くらいだったと思います。

(3)どのような対策をしましたか
志望理由・大学で何したいか・将来どうしたいかなどを記入したエントリーシートを事前に提出しており、それに関係して質問されると聞いていたので、エントリーシートの質問に対して口頭で答える練習をしていました。
また芸術系の学部なので、「どれくらいものづくりが好きか、取り組んできたか」など専門領域に対する思いや経歴で、自分のアピールポイントを全面に出せるよう対策しました。

(4)どんな質問をされましたか
志望理由や入学した後に何をしたいか、高校が工業系だったのでどうして芸術系に進学したいと思ったか、ものづくりをどういうものとして捉えているか、高校で頑張ったことや卒業研究について、また将来どのような職に就きたいかなどを聞かれました。

(5)個人的にやっておいて良かったこと、気を付けるべきだと思ったことはありますか
私は緊張を抑えるために好きな食べ物を持って行きました。
またエントリーシートを暗記していたことで面接前は少し余裕を持てたと思います。
気を付けるべきことは、練習の環境と本番の環境が必ずしも同じとは限らないということです。例えばドアの開け方についてです。私は練習時に引き戸で練習していたのですが、本番の教室が開き戸であったためお辞儀するタイミングがわからなくなり焦ってしまいました。
実際の会場が練習の環境とは異なる場合があるので、さまざまな環境を想定して練習しておくと良いと思います。また面接官が複数人いる場合は1人だけに目を合わせるのではなく、全員の目を見ながら話すように気を付けましょう。

(6)面接を受ける高校生にひと言
面接官は私たちを個人としてではなく、あくまで1人の受験生として見ているので気持ちを楽にして頑張ってください。

1-3. 総合型選抜(旧AO入試)

【合格大学】
茨城大学 工学部 都市システム工学科(N.M.さん)

(1)面接の対策を始めたのはいつ頃ですか
面接で使うプレゼンテーションの資料を作り終えた後、実際の試験の3ヵ月前から始めました。

(2)実際に受けた試験の形式
面接と数理系の学力テストがありました。試験官は3人で面接時間は20分くらいだったと思います。

(3)どのような対策をしましたか
事前に提出したエントリーシートに書いてある質問に口頭でも答えられるよう練習をしました。
また私の受けた面接はプレゼンテーションをする必要もあったので、自分で設計した建築物についての発表練習をしました。
私の周りの生徒は、ボランティアで行った空き家の改修や留学などの経験から、建築系に結び付けたプレゼンテーションをしたと聞きました。面接や発表については先生や友人相手に練習し、質問などをしてもらいました。

(4)どんな質問をされましたか
エントリーシートに書いたような志望動機や、学科選択の理由、将来何に取り組みたいか、高校での取り組み、進路を決めたきっかけなどについて聞かれました。

(5)個人的にやっておいて良かったこと、気を付けるべきだと思ったことはありますか
個人的にやっておいて良かったことは先生や友人相手に練習を重ねたことと、質問に対して何個か決まったフレーズを用意しておいたことです。ただ、あまりにもテンプレート的な回答だと印象が良くないと思いますので、用意しすぎないで行く勇気も必要です。
また自分が進学したい大学・学部で学ぶ分野にどれだけ興味があるかアピールするため、コンテストや制作物などといった実績があると良いと思います。

(6)面接を受ける高校生にひと言
質問されてわからないことがあったら「わからないので今後学んでいきたいです。」など前向きな言葉で終われば大丈夫です。
面接官に対して委縮し過ぎず、自分に正直に答えることが大切だと思います!

2. まとめ

指定校推薦・公募制推薦・総合型選抜、面接試験にはそれぞれの受験方式ごとにも特色があるようです。どの方式でも共通して言えるのは、「本番を想定してしっかり準備をする」「その学部・学科で何をしたいか前向きに答える」のが重要ということです。自分が受験する予定の試験方式以外で、大学に合格した先輩の体験談も参考になるでしょう。
どの先輩もやはり「志望理由」は聞かれていました。自分がなぜその学部・学科に進学したいか改めて自問自答し、それがしっかり面接官に伝わるよう、後悔のないよう対策して面接試験に挑んでください!

StudiCoサポーター Y.I.
東京理科大学 経営学部 経営学科 合格
(ほか取材協力)
富山大学 A.M.
茨城大学 N.M.