いよいよ迎える大学受験当日、ここまで来れば今までの成果を遺憾なく発揮できるかどうかが重要になってきます。当日緊張し過ぎてしまったり、忘れ物をしてしまったりしないように、できるだけ準備をしっかりおこないましょう。
受験当日の持ち物リストの確認に加えて、先輩たちの貴重な体験談を通したアドバイスもチェックしておけば、もう準備万端。大事な1日を成功に導くためにどのように過ごすべきか、ぜひイメージしてみてください!
1. 大学受験当日に向けた準備
受験当日が目前に迫ってくると、緊張してちゃんと実力を発揮できるか不安になってしまうものですよね。勉強面では残りの時間を有効に使うことが大切ですが、「当日の準備」も受験合格のためには必要なことです。
本番でできるだけ試験内容に集中するためにも、以下の2点は確実に押さえて、当日の行動をイメージしておきましょう。
- 持ち物を確認する
- 当日のスケジュールを確認する
1-1. 当日の持ち物リスト
受験当日に必要な持ち物とあったら良いものを紹介します。チェックリストにして事前に確認してくださいね。
□受験票
□学生証などの身分証明証
□鉛筆(受験教科数+1~3本あると安心)・鉛筆削り
□消しゴム
□クリアファイルやフォルダー(配布書類などを入れる用)
□時計
□財布(小銭も)
□携帯電話
□ハンカチ
□ティッシュ
□メガネ
□お弁当
□飲み物
□常備薬
□防寒具(カイロなど)
□参考書やノート
□雨具
持ち物を準備する上で最も重要なのは、受験票を確認することです。
受験票には受験番号だけでなく、受験時の注意事項や集合時間・当日の時間割などの情報も掲載されているケースが多いので、必ず一読の上当日印刷して持って行きましょう。
また、受験シーズンは寒い季節なので、体調を崩さないようにするためにもしっかり防寒できる服装を選んでください。ただし、会場によっては暖房が効き過ぎるなどで室内は暑い場合もあります。特に指定がない場合は、簡単に着脱できる羽織など温度調節できる服装がおすすめです。
〈先輩たちのおすすめ〉
リストの内容とも一部重複しますが、大学受験を経験した先輩たちが特に薦めるおすすめする持ち物もまとめました。詳しいエピソードは次の章でご紹介します。
・ラムネ・チョコレート・ジュース(糖分補給)
・おにぎり(昼食用)
・自分が使い倒している参考書
・トイレ待ちの時に使える参考書
・替えの靴下とタオル(雨天の場合)
1-2. 当日のスケジュールを確認
少しでも心に余裕を持って受験に臨むには、受験当日スケジュールの把握は絶対に必要です。当日に向けて、以下のタイムテーブルと試験会場までの経路を確認しておきましょう。
〈タイムテーブル〉
・朝起きる時間
・家(ホテル)を出発する時間
・電車やバスに乗る時間
・会場に到着する時間
・試験開始時間
〈試験会場までの経路〉
・ホテル(家)からの駅やバス停への行き方
・電車やバスの乗り継ぎ・降りる駅
・駅やバス停からの受験会場への行き方
当日電車やバスなどの公共交通機関を使う場合、使う予定のルートの他に、電車が止まってしまった場合などに備えて、別ルートも検索しておきましょう。特に受験シーズンは、普段雪が降らない地域でも稀に降雪があることも。電車が遅れたり止まったりしてしまった場合を想定して、どうするかを考えておくと安心です。
また、使ったことのない駅の乗り換えの時間はゆとりを持って計算しましょう。主要都市の大きな駅などは複雑な乗り換えになることもあるので、事前に実際に行ってみるか、もしくはYouTubeの駅案内動画などで乗り換えのルートを確認しておくことをおすすめします。
2. 先輩たちの受験当日スケジュール・体験談
2-1. 〈センター試験(現:共通テスト)の受験当日〉Y.T.さん
【当日スケジュール】
・6:00 起床
・8:00 会場到着
入室したらまず、トイレの場所を確認していました。手が寒さでかじかんでいたので、カイロが役立ちました。
・9:30~11:40 地理歴史・公民 2科目
・昼休み
いつもお弁当として食べていたおにぎりとサラダチキンを昼食用に持って行きましたが、体調が優れず、簡単に食べられる栄養調整食品だけを食べました。普段だったらそれだけだとお腹が空いてしまうのに、不思議とこの日は午後もお腹がなりませんでした(笑)
・13:00~14:20 国語
この時間帯はとても眠くなるので、トイレに行く必要はなくても廊下を歩いてリフレッシュをしていました。
・15:10~16:30 英語
英語の筆記は試験終了後、すごく失敗してしまった気がしたため少し気落ちしてしまいましたが、「リスニングさえ終われば帰れるので全力を出そう」と気持ちを立て直しました。結局筆記もそれほど悪くはなかったので、ある教科でミスをしたと思っても引きずらずに切り替えた方が、トータルでは良い結果になることを覚えておいてください。
・17:10~18:10 リスニング
【アドバイス】
私が受験したのは当時のセンター試験でしたが、スケジュールとしては現行の共通テストと大きくは変わりないので、参考になれば幸いです。
当日朝は緊張で吐き気などに襲われてしまい、体調を崩してしまったため朝からバタバタでしたが、暖かい格好をして移動し、会場に着いた時には回復しました。事前に準備をしておいたので、時間がない中でも余裕を持って到着できたのはよかったです。
おすすめの持ち物は使い倒した参考書と列待ちで使える参考書(単語帳など)です。使い倒した参考書は精神的にも支えになります。また、会場によってはトイレがとても混むので列待ちで使える参考書を持っておくと安心です。
また、二次試験では初めて行く大学のキャンパスが試験会場になっていることもあり、構内で迷子になりそうになったので、一度キャンパス内の地図も確認しておくと安心だと思います。
*こちらの記事でも、共通テストに臨むに当たってのアドバイスをQ&A形式で紹介しています。
>>共通テストに勝つ!東大生が教える「事前準備」の方法と本番当日の注意点
2-2. 〈二次試験の受験当日〉Y.H.さん
【当日のスケジュール】
・9:30 試験会場到着
時間に余裕を持って到着するように心がけましょう。(試験開始1時間前がベスト)
・10:30~11:50 英語
昼食は食べ過ぎると眠くなりやすいので、腹7分目あたりを意識して。
・13:15~14:45 理科(物理)
・15:20~17:00 数学
試験の合間の時間で、公式や苦手な問題の解法を確認
【アドバイス】
持ち物は前日に準備しましょう。(当日慌てて準備して、時計を忘れてしまったことがありました…)
また、電車等が混雑して、試験会場に到着するまでに疲れてしまったことがありました。慣れない満員電車に乗る場合は注意しましょう。
試験会場によって空調・室温が違うため、脱ぎ着しやすい服装で行くのがおすすめです。糖分補給できるものを持っていくのもおすすめです。私はラムネを試験会場に持って行きました。
2-3. 〈小論文・面接の受験当日〉M.O.さん
【当日スケジュール】
・8:00 会場到着
大学構内に入り、試験が行われる建物を把握します。初めて行く大学では教室の場所がわかりにくいこともあります。できれば前日などに大学構内を散策していたら安心でしょう。
・9:00~ 小論文
2学科を併願したので、休憩を挟まずそのまま2科目の小論文試験を受けました。
・12:00~ 休憩
学食で食べることができたり、持参したお弁当などを食べたりします。
私は学食で定食を食べました。大学の学食はかなりボリュームがあり、午後から脳の動きが遅くなってしまったような記憶があります。普段食べ慣れている食事がある人は、普段と同じように過ごすのもいいかもしれません。
ただし午後に面接試験などがある場合は、しっかり栄養補給をすることも大事です。
・13:00~ 面接
控室で名前が呼ばれるまで待ち、順次面接を受けます。
【アドバイス】
午前におこなわれた小論文試験の内容を、午後の面接において掘り下げて問われました。推薦入試においてはこのように各考査の内容が繋がるケースがありますので、1つの試験が終わったことに気を抜かず、次の試験に向けてしっかり復習しましょう。
また、試験では想像以上に脳みそを使います。ブドウ糖の持参に加えて、チョコレート、ジュースなどで糖分補給を適宜おこなうことをおすすめします。
2-4. 〈小論文・面接の受験当日〉M.N.さん
【当日スケジュール】
午前:小論文(90分)
午後:面接
・9:30 会場到着
教室に入ったら1番乗りだった記憶があります。試験まで1時間強あったので、トイレを済ませ、試験準備の環境を整えてから、心を落ち着けるために数分瞑想しました。(人が少ないうちにするのがおすすめ)その後は教科書やノートを見ながら小論文対策の最終確認。
・10:00~ 小論文
・11:30~ 休憩
お昼休憩と面接待機時間があわせて3時間ほどありました。小論文試験を終えてアドレナリンが出ていたようで、面接用に準備したノートをずっと復習し続けていました。
待機時間が長くなることを想定して読書用の本も持参していましたが、面接が心配になって結局読めず……もし気分転換用に持参する場合は、新しい本より読み慣れた本の方が良いかもしれません。
長時間の待機となる場合、控え室の空気も緩んでくることがあります。ですが、「自分は絶対に合格したい」という強い気持ちを忘れず、油断しないように細心の注意を払うべきです。
お昼ご飯はおにぎりなど、衣服や荷物が汚れるリスクが少なく、手軽に食べられて腹持ちの良いものがおすすめ。緊張する環境なので、甘いものを少し準備しておくと気分転換にも効果的です。水分補給も忘れずに。
・15:00~ 面接
【アドバイス】
私の推薦入試当日は土砂降りで、靴下が濡れてしまって苦労しました…。ですので、雨予報の場合は替えの靴下やタオルを持参すると安心です。電車の遅延があることも想定して余裕のある行動をしましょう。
また推薦入試の時は教室の暖房が効きすぎて暑かったのですが、センター試験を受験した時の教室はとても寒かったです。暑くても寒くても対応できるようにした方が良いでしょう。
試験会場ですれ違う教員の方々に対する挨拶も忘れずにしましょう!
3. まとめ
受験当日はどうしても緊張してしまいがちです。事前準備を徹底して、少しでも余裕を持って試験に臨めるようにしましょう!
以下の2点は受験前日までに必ず確認すること。
- 持ち物リストの確認
- 当日スケジュールの確認
受験を乗り越えた先輩たちの体験談には、貴重なアドバイスがたくさんありました。
――合格まであと少し!記事の内容をぜひ参考にしつつ、受験当日への準備を進めてくださいね。