高校3年生になって、いざ受験勉強!…と思っても、学校がある日とない日とでは生活のリズムも違いますよね。休日には朝起きてから夜寝るまで、どこでどのように勉強し、リフレッシュするとよいのでしょうか。また高1・高2までの生活スタイルと何が変わるのでしょうか。
この記事では、現役大学生が高3の受験生時代を振り返り、体験談を基に「休日の勉強法」についてアドバイスします。「受験」を目前に控えた高校3年生の「休日」を充実した1日にするために、ぜひ参考にしてみてください。
*この記事では、休日の勉強法を紹介しますが、平日・学校がある日の勉強法についてはこちらの記事にまとめてありますので、適宜参考にしてください。
>>【高校生】平日・学校がある日の勉強法! ~高1・高2は?高3受験生の時は?現役大学生の体験談とアドバイス~
1. 体験談(1)「勉強場所を変えながらメリハリをつけて勉強!」(Y.T.さん)
〈休日のスケジュール〉
9時:起床 →10時〜17時:学校で勉強 →18時〜21時:塾で勉強 →22時〜25時:自宅で勉強 →25時半就寝
●1日の勉強時間:11時間
1-1. 休日の勉強法
自宅を出て勉強することが多かったので、朝準備をする時に持っていく教材を決め、その時にやることも大体決めていました。飽き性なので1日に少なくとも3科目は教科のバリエーションを準備して、集中力が切れた時に別の科目に変えることができるようにしていました。
勉強中はずっと座っていると疲れてしまうので、学校の廊下で友達と問題を出しながらウォーキングをするなど適宜運動もしていました。私は人目があるところでないと勉強ができなかったので、家にいてもリビングでイヤフォンをしながら勉強していました。学校は制服で行けたので、人がいるところへ出かけるのに着る服を悩まなくて済むのも良かったです。
また、間違えた問題の答えなどをまとめる「間違いノート」を作ったり、雑多なワークの問題演習を1冊のノートに書き込んだりしていたので、その日どれだけ勉強したかの全体量が紙の量でわかり、モチベーションになったのでおすすめです。
*「間違いノート」について詳しく紹介した記事はこちら。
>>間違いノートで効率的に勉強しよう ~ミスを次に活かすノートの作り方と活用方法~
1-2. 息抜きの方法
教室、自宅、塾、学校の中庭など環境を変えること、また勉強する教科を変えることで息抜きにしていました。冬など部屋の中にこもりがちな時は、移動時間なども含めて外の空気を吸うだけでもリフレッシュになります。
また、眠い時は無理せず15分〜30分くらいは寝るようにしていました。うとうとしながら頑張って1時間勉強したのに、文字が全く読めないし何をしていたのかも覚えていないということがあったので、時間を決めて仮眠を取り、起きてから集中する方が良いと思います。
1-3. 勉強法 ~番外編~
自分も人に勧められて1回しかおこなっていないのですが、「1日16時間勉強するとその後の自信になる」という勉強法がありました。
時間のある休日に、1日24時間のうち睡眠時間と食事時間などの必須の生活時間と休憩時間を除いた「16時間」勉強してみるというもので、実際におこなってみるとそれなりにキツいです。しかし一度きりで良いのでやってみると、その後どれだけ長時間勉強している時でも、「でも私1日16時間勉強した日あったしなぁ」と不思議な自信がつくので、興味のある方はぜひ試してみてください。
2. 体験談(2)「集中力を保持できるよう工夫。休日もペースを崩さず勉強!」(M.O.さん)
〈休日のスケジュール〉
8時起床 →9時~12時:勉強 →13時~17時:勉強 →21時~24時:勉強 →24時就寝
●1日の勉強時間:10時間
2-1. 休日の勉強法
平日と同じように、朝起きて前日の夜に暗記した内容を復習することから1日を始めていました。その後、1日にやるべきタスクを書き出して、計画を立ててから勉強を開始していました。
午前中の方が脳の回転が早いと考え、考察力が求められる理系科目を中心に優先して勉強していました。午後は、反復学習系の英語の演習などをおこなっていました。
自分が好きな科目を息抜きに勉強したり、「疲れたら次の教科」と切り替えたり、工夫しながら勉強していました。
2-2. 息抜きの方法
休日も家で勉強していることが多かったのですが、疲れたらリフレッシュのために散歩をし、徒歩で塾まで行って、勉強場所を変えるようにしていました。
*「勉強場所」については、それぞれのメリット・デメリットや選び方について解説した、こちらの記事も参考にしてください。
>> 勉強場所、どうしてる? 自宅・図書館・カフェ…それぞれの意外なメリットとデメリット
また、「息抜きにSNSやYouTubeを利用する」のをやめることが私のこだわりでした。娯楽が少なくなってしまい、ストレスを感じることもありましたが、思考が散乱することを防ぐことができたのでおすすめです。
私の場合、1日10時間以上は集中力が持たなかったので、だらだら勉強するのをやめて家族と話したり運動をしたりする時間を積極的に取り、ストレスをためないように心がけていました。
2-3. 睡眠について
休日でも平日と同じように夜12時半には眠るようにしていました。
また眠る前に暗記をして翌日復習するのが記憶の定着によかったので、毎日英単語か古文単語、理社科目の暗記をおこなってから眠るようにしていました。
3. 体験談(3)「科目の偏りがないようにまんべんなく勉強!」(Y.H.さん)
〈休日のスケジュール〉
8時半起床 →9時~12時半:自宅または近所のカフェにて勉強 →14時~19時:学校の自習室または近所の図書館で勉強 →22時~25時:自宅で勉強 →25時就寝
●1日の勉強時間:11.5時間
3-1. 休日の勉強法
理系科目(数学・物理・化学)の問題演習を中心に勉強していました。
夜は英単語や化学用語など暗記内容の総点検をおこなっていました。勉強する科目に偏りが生じないよう、時間を区切って苦手科目と得意科目を交互に進めていました。昼食後は眠くなりやすいため、理系科目の典型問題などそこまで頭を使わない問題を解いていました。
また勉強内容を決める際、「勉強する目的」を明確にしていました。「この時期に何のためにこの参考書・問題集に取り組むのか」、意識があるかないかで勉強の成果が大きく異なると思います。少なくとも、ただ勉強時間を増やすことが目的にならないよう注意してください。
勉強のモチベーションが上がらない時は、友達を巻き込んで一緒に勉強するのがおすすめです。
3-2. 息抜きの方法
集中力が切れてきたと感じた時は、甘いものを食べたり好きな音楽を聴いたり、散歩したりしていました。短時間で終わる息抜きが勉強効率を上げてくれていたと思います。
一方でスマホなどの電子機器を操作することは、無意識に長時間休憩していたケースに陥るだけでなく、かえって疲れが溜まる気がするのでおすすめしません。
*「スマホとの上手な付き合い方」を紹介した記事もぜひ参考にしてみましょう。
>> スマホとどう付き合う? 絶対に合格したい大学受験生のための賢いスマホの使い方
3-3. 睡眠について
睡眠時間が6時間以下になってしまうと次の日の生活に支障が出るため、最低でも6時間半は睡眠を取るようにしていました。睡眠の質を向上させるために、食事をとる時間や入浴する時間には気をつけていました。
枕元にはスマホを置かずに英単語帳を置いて、就寝前と起床後すぐに確認するのがおすすめです。
4. 体験談(4)「息抜きや睡眠と勉強のバランスを考え、細かな計画を立てて勉強!」(M.N.さん)
〈休日のスケジュール(受験直前期)〉
8時起床→ 10時〜13時:近所の図書館で勉強 →14時〜22時:塾の自習室で勉強 →23時就寝
●1日の勉強時間:12時間
4-1. 休日の勉強方法
その日やらなければならないことを紙に書き出し、優先順位が高いものと苦手な科目から順に取り組んでいました。「苦手な科目は好きな科目の間に勉強する」、「大好きな日本史はご褒美として一日の最後に取っておく」など、自分なりに作戦を立てて勉強していました。自宅学習が苦手だったため、休日は近所の図書館か塾の自習室で勉強していました。
*自宅での学習=〈家勉〉の効率を上げる、さまざま方法を紹介した記事はこちら。
>> 自宅学習を全力サポート!〈家勉〉を効率的に進めるコツや大学受験生おすすめの勉強動画・学習アプリを一挙紹介
10月と11月は推薦入試対策のため、ただひたすらに日本史だけを勉強していました。好きな科目なので何時間も集中することができましたが、それでも時々は飽きてしまうものです。その時は大学に入学した自分をイメージし、気持ちを切り替えながら勉強していました。
ひとつの科目を長時間続ける場合は、「問題集を解く」「教科書や資料集を見直す」など数種類の勉強法を準備しておくようにしました。
4-2. 息抜きの方法
息抜きの方法は数種類あると良いと思います。私の場合は食事、移動で自転車に乗ること、新聞を読むことでした。
お腹一杯食べると眠くなりやすいので要注意ですが、私はとにかくすぐお腹が空いてしまうので、それが原因で集中力を削がれることがないように、受験期は特にしっかりご飯を食べていました。
また毎日、新聞を読んでいました。面接や小論文対策にも繋がりますし、「少し難しい文章を読む」ことに慣れることができます。時間がない時はさらっと目を通す程度でも十分でしょう。
4-3. 睡眠について
私は8時間寝ても睡眠が足りないと感じてしまうくらいなので、日頃から睡眠時間の調整にずいぶん苦戦しました。しかし直前期はアドレナリンが出ていたおかげか、普段より少し短い7時間睡眠でもなんとか生活できていました。
なにより身体が資本なので食事と睡眠は重要です。睡眠不足はストレスの原因にもなるので、どこかで倒れてしまうことがないように寝るときはしっかり寝ましょう。徹夜は厳禁。授業に集中することが合格への近道ですし、何より受験本番の朝は早いことが多いです。また、起床時間と就寝時間、睡眠時間を平日休日問わず固定するなど、生活リズムを整えましょう。
*受験生の「時間活用術」をレクチャーした、こちらの記事も参考にしてみてください。
>> 限られた時間を最大限に活かすには? 大学受験生のための時間活用術
5. まとめ
4名の大学生の体験談を紹介しましたが、それぞれ自分に合った勉強法を見つけていたようですね。勉強時間も人それぞれなので、集中力や体力などと相談しながらベストな取り組み方を探してみましょう。
また睡眠や食事など「勉強以外の時間」も、受験勉強と同じくらい大切です。生活リズムも成績に大きく影響するので、ないがしろにしないようにしましょう。
少しでも参考になったところがあれば、ぜひ取り入れてみてください!